さて、森山幹事長らは一週間以内を目処にと言いながら、8月8日にようやく両院議員総会を開いたわけですが、そこでも石破茂はなんの反省もなく「適切に判断する」という曖昧な言い方でもって居座りを強調し続けるだけでした。
「適切な判断」について具体的な説明を求められても石破茂はこれに答えないという手で逃げ回りました。
追及されてある程度説明を余儀なくされると関税交渉がどうたら等々、適当に理由を並べるだけで要するに「今後も理由を適当に挙げては居座り続けるぞ」ということが明らかになりました。
両院議員総会 石破首相インスタグラムより
そこで有村治子両院議員総会長が「臨時総裁選挙の実施の是非を問う」ことで両院議員総会をまとめました。
石破や森山らは両院議員総会でものらりくらりと誤魔化して時間を使い切らせて逃げ切るつもりだったのでしょう。
それがかえって中間派といわれる日和見連中も総裁選やむなしという空気にさせたこと、その空気を読んで臨時両院議員総会を実施することで決を採った有村治子議員はよくやったと思います。
石破と森山は議決権のない両院議員懇談会だけを行って誤魔化すつもりでした。
ですが両院議員総会を実施しろという署名集めが進んでいる報道を受けて、岸田派議員らが署名をしている議員個人を特定して恫喝して署名潰しを目論んだり、森山裕幹事長に至っては両院議員総会に対して幹事長はなんの権限も持っていないのに「署名が確かかどうか確認する必要がある」などとほざいて署名した議員を個別に黙らせて署名を無効化して両院議員総会を開かせないようにしようという動きまで取っていました。
ですが両院議員総会を開かなければならなくなり、そこで限度一杯まで粘って8月8日まで引っ張ってから開催させるという手を使ってきました。
当初より石破の側近共が「時間が経てば忘れる」などと分析していて要するに時間が経つほど石破に辞任を迫る圧がなくなっていくはずだと相当にナメた考えを持っていたようです。
自民党を消滅寸前まで破壊されてきた中でなんとか選挙を生き残った議員達にとっては「舐められてたまるか!」という気分であったろうことは想像に難くありません。
いずれにせよ、今回の両院議員総会で臨時の自民党総裁選挙を開くか否かで決を取る事が確定したため、岸田派、旧二階派、石破派を中心に総裁選実施否決のための圧力工作が行われている最中でしょう。
ブログ主は石破茂を鳥取の菅直人と呼んできました。
ですがそれは間違いでした。
あの菅直人も総理に居座るために平気で仲間に嘘をつきました。
ですが最終的に党が割れるくらいならと見苦しいながらも辞任を選びました。
党内からの圧力に屈したとしても一応は「自ら身を引くことを決めた」形を取りました。
石破茂は自分で選挙前に言っていた辞任のハードルを日ごとに勝手に引き下げ、それでもそのハードルを下回ったのに、今度は比較第一党だからと勝手にゴールポストを動かして居座り宣言をしました。
岸破政権とその側近共の異常な他責思考、民間企業なんかでもいますけどね、責任転嫁だけを考えて絶対に責任を取らない人ってのが。
それでも菅直人だって自ら辞めたんですよ。
ところが石破茂はというと、今回の両院議員総会で「辞職させる決議が通るぞ!」と、自民党史上初の汚点としてその名を刻むことになるぞとはっきり突き付けられた形です。
それでもなお辞めようとしないのですから、石破茂とその側近達というのは本当に頭がおかしいと言うしかありません。
岸破としては「これではせっかく粛正を続けて来たのに党内保守系に取り返されてしまう」という目先の権力抗争を第一にしているという事情もあるのかもしれません。
これで自民党内では石破が辞めないのなら総裁解任するというステージになったと言ってよいでしょう。
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年8月10日のエントリーより転載させていただきました。