OpenAIが発表した最新の動画生成AI「Sora2」のクオリティに驚嘆の声があがっている。テキストから高品質な映像を作るだけでなく、セリフや効果音まで自然に同期させて生成できるモデルだ。現実と区別がつかないほどのリアルな動きや、多様なスタイルでの表現、さらにはユーザー自身や友人の姿を動画に登場させる「カメオ機能」まで備えている。
iOSアプリではSNS的に作品を共有したり、リミックスしたりすることができ、TikTokやInstagramに似た使い勝手でAI動画を楽しめる。つまり、Sora2は、誰でも簡単に“それっぽい動画”を作ることができる時代を切り開いてしまったことになる。
- Sora2は映像と音声を同時に生成でき、自然で高品質な動画を作れる。
- 映像そのものの価値は下がり、「誰が作ったか」という文化的要素が重要になる。
- 日本のコンテンツは生成可能だが、ディズニーやマーベルなど米国の大手は制限されている。
- こうした不公平に対抗するには、業界全体で共通のルールや仕組みを作る必要がある。
Sora2は映像制作の常識を大きく変えるほどの革新だが、その便利さの裏で、現時点では日本のコンテンツは生成されやすいのに米国の大手作品は守られるという不均衡が生じている。これは「オプトアウト」と呼ばれる措置が原因とみられている。著作権者が「自分の作品を学習や生成に使わないでほしい」と申請しない限り、自動的に利用される可能性があるというものだ。
個々のクリエイターや企業がバラバラに対応するのではなく、業界として共通の仕組みを整え、技術の進化と文化の尊重を両立させることが求められている。
https://twitter.com/masamune_sakaki/status/1973285211950776513
Sora2で制作された動画のスクリーンショット OpenAI HPより