浜松に日帰りでご飯を食べに行く価値

ワイン好きという共通の趣味があり定期的に食事会でご一緒しているメンバーのお誘いで浜松にあるうなぎの名店に出かけました。

夕方の新幹線ひかりに乗って1時間半。浜松駅から歩いてお店に到着。カウンターを貸し切って松茸とうなぎのお料理を持ち込んだワインと楽しみ、夜10時過ぎの最終列車で東京に戻りました。

3時間の食事のために自宅からの往復時間を含め9時間近くをかけて出かけ、交通費やワイン代も含めてお店の食事代の支払いの2倍近い費用がかかりました。しかし、時間とお金をかけた以上の高い価値を感じました。

岩手から直接仕入れたという旬の松茸は香り高く、お店に入った時から良い香りを楽しめました。焼きたての松茸を手で割いて食べたり、お椀やおにぎりでいただいたりとどれも上品な香り。

看板料理のうなぎも臭みのない肉厚な地元産を白焼き、うざく、鰻丼と心ゆくまで堪能でき大満足です。

東京では手に入らない素材を使うために敢えて浜松でお店を経営しているという店主の説明に納得できるクオリティでした。確かに素材のパワーが違う気がしました。

日本各地にあるこのような名店に出かける機会は少なくありませんが、食事やお酒のクオリティが高いだけでは満足度は上がりません。

マナーをわきまえないメンバーやお料理やお酒をゆっくり味わえない人とは会話も弾みません。お料理よりもSNSに投稿するために同席した有名人やインフルエンサーとのツーショット写真の撮影に夢中になっているのを見るのも興ざめです。

今回のメンバーは心から食べて飲むことを楽しみ、お店の方たちとのコミュニケーションも完璧で座も盛り上がり、気持ちよく快適な時間を過ごすことができ、あっという間にお店を出る時間になってしまいました。

「何を食べて飲むか」も大切ですが、それ以上に「誰と時間を過ごすか」が大切であることを今回も実感しました。

わずか4時間ほどの滞在で、名物の浜松餃子も静岡の有名ファミレスのさわやかにも行けませんでした。浜松にはまたリベンジで来たいと思います。

初めての浜松滞在は素晴らしいお料理とワイン、そして何よりも素敵なメンバーで最高の1日でした。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年10月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。