15日午後、立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の藤田文武共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表による「野党連合」協議が国会内で開かれた。焦点は今後開かれる首相指名選挙での対応、特に「野党統一候補」を玉木氏に一本化できるかどうかだったが、政策面での溝が埋まらず、結論は持ち越された。
- 3党は臨時国会での首相指名選挙に向け、野党の一本化を模索するための会談を実施。
- 立憲の野田代表は「政権交代を目指すには、党の違いを超えて一致点を探るべき」と述べ、玉木氏を軸とした一本化を提案したとされている。
- 玉木代表は「現実的な安全保障政策への転換がなければ、国民の生命と財産を守れない」として、立憲側の政策修正を強く求めていた。
- 安全保障、エネルギー政策、憲法改正をめぐる立場の違いが主な障害となり、協議は平行線をたどった模様。
- 玉木代表は「今後も現実的な政策本位で協議を進めたい」と語り、20日にも幹事長・国会対策委員長レベルで再協議を行う方向で一致。
- 与党・自民党の高市総裁は同日、立憲・国民両代表との個別会談も行っており、水面下での多数派工作が進んでいる。
- 現状では、野党連合による「玉木首相」構想は不透明であり、首相指名選挙では混戦が予想される。
野党3党は政権交代への共通目標を掲げつつも、安全保障や原発政策をめぐる基本方針の違いが歩み寄りを阻んだ。15日の協議は事実上の不調に終わり、20日の協議が再調整の場となる。政権交代を視野に入れた「玉木一本化」構想が実現するか、それとも野党の分裂が再び自民党に有利に働くか、国民を置きざりにした政治の行方は混とんとしている。
立民野田代表・国民玉木代表・維新藤田代表