10月21日(火)の臨時国会で行う首相指名選挙は、1回目の投票で自民党総裁の高市早苗が選出される公算が高い。自民と日本維新の会が連立政権の樹立で合意し、維新が高市支持を正式決定したことで、与党系の票がまとまる見通しとなった。
- 衆参両院は10月21日の臨時国会冒頭で首相指名選挙を実施する日程で与野党が大筋合意し、政府も21日召集を決定している。
- 連立の軸となる自民と維新は10月20日に連立合意(協定署名)に到達。両党首の電話協議で最終合意したとされる。
- 維新は20日、参院・衆院の両院議員総会で「首相指名選挙は1回目から高市に投票」との方針を正式決定した。これにより高市の首相選出が「ほぼ確実」との見方が強まっている。自民党(196議席)と日本維新の会(35議席)を合わせると計234議席となり、過半数の233議席を上回るため、高市氏が首相指名選挙の1回目の投票で選出される可能性は極めて高い。
- 連立合意には、議員定数の削減(およそ1割)や「副首都」構想の推進など維新の主要公約を巡る協議継続が含まれ、当面の政権運営での政策調整枠組みが整えられた。
- 公明党の与党離脱で一時は選出戦略が不透明だったが、自民・維新の接近と選挙実施日程の確定で、1回目投票での高市選出シナリオが現実味が高まった。
臨時国会の首相指名選挙は、自民と維新の連立合意と維新の「1回目から高市投票」決定により、高市早苗の首相選出が有力となった。政権の政策課題は、選挙制度や社会保障、地域分散など連立合意の論点で早期に調整の枠組みを示せるかが焦点となる。
連立に合意した自民・維新 吉村代表と高市総裁 吉村代表Xより