「人生を楽しめない」と嘆く人への「3つのアドバイス」

ファイナンシャルプランナーの方が集まるイベントでお話させていただく機会がありました(写真)。金融の専門家が集まったにもかかわらず、質問が集中したのは「人生をどうやったら楽しめるか」というお金とは直接関係のないテーマばかりでした。

どうやら私は同世代の中では人生を楽しんでいる方だと思われているようです。確かに、自分が人生を楽しんでいることは否定はしません。

実は人生を楽しむことはそんなに難しいことではなく、誰でもできることだと思います。もし「人生を楽しめない」と嘆いている人がいるとしたら私は3つのアドバイスをしたいと思います。

1つ目は他人との関係を変えることです。

多くの人は他人と自分を比較して嫉妬したり僻んだりしていますが、これはメンタルに良い影響はありません。「人は人、自分は自分」と相対的な評価ではなく、絶対的な評価を考えることが大切です。

また、赤の他人の批判をしても何の得にもなりません。例えば熊の駆除をしている自治体や伊東市や前橋市の市役所に抗議の電話をしている人がいますが、自分の人生を不幸にするだけの時間の無駄遣いです。

2つ目は人からどう思われるかを気にしないことです。

周囲からの視線を意識するのではなく、本当に自分がやりたいことをやる。その方がストレスフリーになり人生は楽しくなります。

例えば、世間体を気にして好きでもないパートナーと一緒にいる人がいますが、本当に嫌なら無理に一緒にいないで別々の道を歩いた方がお互いハッピーです。

そもそも人がどう思っているかをあれこれ考えるのは、ある意味自意識過剰です。実は自分が思っているほど周囲の人は気にしてはいないからです。

そして3つ目は年齢を言い訳にするのをやめることです。

「もう歳だから」「今更もう遅い」とあれこれ理由を考え、やらない言い訳を自分にしてしまう。これが将来の後悔につながるのです。

充実した人生を送っている人は、何歳になっても好奇心を忘れず、子供のようにチャレンジを繰り返します。

このように人生を楽しむ事はそんなに難しいことではありません。

楽しめるか楽しめないかは、自分の心がけ次第です。

だから人生がつまらないと言っている人は、それを世の中のせいや人のせいにしたりせず、自分を変えることから始めてみてはどうでしょう?

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編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年11月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。