ホテルの選択は「ベッド・お風呂・ジム」?それとも「ロケーション」?

プライベートの旅行に出かける際の宿泊先のホテルで大切なのは、まず室内のベッドとお風呂だと思っています。

宿泊する部屋のお風呂が広くてゆっくり入れる形になっていて、ベッドが大きくて硬さがちょうど良いのが最高です。

また、ホテル内の設備としてはジムが充実しているのも個人的には重要です。ジムの広さだけではなく置かれているマシンや機材もポイントになるのですが、日本のホテルではラグジュアリーホテルでも貧弱なところが少なくないのが残念です。

今年の紅葉シーズンに京都に出かける機会があったのですが宿泊料金が高騰。いつものお気に入りのホテルはポイントで支払っても実質40万円を超えるような価格に跳ね上がりました。

さすがにそこまでの価値は無いと思い、別のリーズナブルなホテルに宿泊することにしたのですが、これが意外に快適でした。

確かにお部屋はそれほど広くなく、いつもの半分以下。お風呂もユニットバスのような簡素なものでした。

内装もゴージャスな造りではありませんが、できたばかりなので設備はピカピカで新しく、ベッドは広くて快適です。さらに充実したジムもありました。

何より交通のアクセスが良いのが魅力でした。以前に宿泊していたラグジュアリーホテルは繁華街から少し離れたところにあり、最寄り駅からも歩いて距離がありました。

今回のホテルは京都の中心部である四条烏丸駅にほぼ直結しており、京都駅方面にも簡単にアクセスできます。京都では街中を歩いて移動することが多いので、ロケーションが中心部にあるのは目的地に出かけるのに非常に便利でした。

ホテルの滞在を楽しむのであればホテル内の環境が大切になります。しかし早朝から夜までほぼ外出しているのであれば、ホテル内での快適な環境よりもホテルを出てからのアクセスを決めるロケーションが重要になってきます。

宿泊料金がグッと安くなって好立地のホテルの方が、高いお金を出して少し離れたホテルに泊まるよりも価値があるような気がしてきました。

会員特典の朝食のサービスも別の特典に切り替えて、朝からお気に入りの朝食のお店に歩いて出かけることにしました。ホテルの高級な朝食を食べるより、こちらの方がむしろ楽しかったりします。

京都には年間に数回出かける機会がありますが、いつも泊まる宿泊先がこれから変わっていくような気がしています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年12月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。