レ・コルティヌール(パリ16区)

12時半に「レ・コルティヌール」に入ると、テーブル2席しか埋まってない。曇天の平日だものね。と思ったら、10分後、ほぼほぼ満席。わぁ、大人気店なのね。

16区にあるビストロ「レ・コルティヌール」に初めまして。エスカルゴやポワローヴィネグレットなど典型的なビストロ料理に加え、オマールスパゲッティなど、ちょっぴりモダン料理も。

前菜は、イカフライ&チョリソーとリドヴォーのフライ。食材も味付けもいいなぁ。

主菜は、前菜いただく前に生簀を覗いて選んだブルターニュのオマールエビ。バターたっぷりのロティ。生前は美しく、死後は美味。尾、ハサミ、腕のそれぞれの肉のおいしさを、友達にも教えてあげる。

付け合わせは、牛脂で揚げたフリット!ベルギー風で嬉しい〜。牛脂で揚げるととってもおいしいのだけれど、一度友人宅でやって、数日間匂いが残ってしまい、以後、自宅でやるのは諦めてる。

おやつはプロフィトロール。少し前に横のテーブルに運ばれた大きさを見て、半分こしようね、と。それをちょっと後悔するくらい上出来で、カリッとしたシュー生地もまろやかなショコラソースもヴァニラアイスクリームも文句なし!

おなかい〜っぱいで苦しい…。”なら食後酒飲まなくちゃね!”と、オーナーシェフのギャバンがアルザスで作られたハーブリキュールご馳走してくれる。3人で乾杯し、食いしん坊話で大盛り上がり。

すぐそばに2号店があって、そちらはタパス系さらに充実でお肉は炭火で焼いているそう。そっちも行きたいねぇ。

こんなビストロが近所にあればいいのにね。カウンターで居合わせた常連さんは、”ほんと、近所にこの店あってラッキー。毎週来てるんだよ〜。子供は2歳の時レストランデビューがここで、以後ずっとここが大好き”と。

ギャバンの人柄そのままに、あったかくてサンパで気さくで感じいい、「レ・コルティヌール」。満席&2回転テーブルまであるの、納得。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2025年10月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。