高市内閣に思う

第219回臨時国会閉会後の記者会見で、高市早苗首相は次の通り述べておられました――私は、若い頃、松下政経塾において、現在のパナソニックの創業者である松下幸之助塾頭の薫陶を受ける機会に恵まれました。政経塾の「五誓」、すなわち5つの誓いの1つに、「素志貫徹の事」というものがあります。すなわち、「常に志を抱きつつ、懸命に為(な)すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる。成功の要諦は成功するまで続けるところにある」という意味でございます。高市内閣は、まだ始動したばかりです。必ずや、日本列島を強く豊かに、そして、日本を再び世界の高みに押し上げてまいります。その志を遂げるまで、「決断と前進の内閣」として、決して諦めずに、国家国民のために、全力を尽くしてまいります。

高市内閣発足に伴って国民に広く認識醸成されたのは、「兎に角これまでのやり方では駄目だ」そして「やれば出来るじゃないか」、というところだろうと思います。前任者「史上最低の総理大臣」石破茂氏などは、「そこ(総裁選)において掲げました政策が、私は当選をしたのだからこのとおりにやるということにはなりません」とか「自分が掲げたこと、全て我が党はこれでやるというようなことを私どもの党はやったことがございません」とかと、寝言のようなことをほざいていましたが、対極的に高市さんはちゃんと公約を守るため必死になって「働いて働いて働いて働いて働いて」ものを動かし、現況それなりの成果を挙げているわけです。そういう人物が日本国のトップに就いたこと自体が、正に画期的なことであります。

そしてまた野党が何を言おうが理路整然と論破できる大臣、例えば片山さつきさんのような人物の登場も大変喜ばしく思います。片山さんは「日本版DOGE…租税特別措置・補助金見直し担当室」(11月25日設置)も率いられており、先週も「国費投入49基金(全体の3割弱)で過大積み立てか支出が計画の半分以下、見通し甘く」(日経新聞)と報じられましたが、どんどんと推し進めて貰いたいと願っています。ちなみに『日本版DOGEを「大歓迎」独自に国の補助金ランク公開の佐藤沙織里都議が協力の意向』(産経新聞)と題されたインタビュー記事には、国よりも酷い東京都の実態の一端が記されています。国も都も、如何に血税が使われているかをきちっとモニタリング出来るよう、国民・都民の克明な理解の増進に努めねばなりません――都議になる前の4月、今度は都の補助金支出ランキングを作ろうとした。でも、国とは違い、全くといっていいほど都から情報が出てこない。(中略)令和5年分全体の情報を知ろうにもまとめては出してくれず、都の指示通り、小分けに開示請求した場合に『請求に3年はかかる』とチーム内で結論付けた。国がオープンで出せるような情報でもなぜか、都側の公開情報は更新が止まっている。

前内閣に比して各閣僚の力量・人物・経験等のレベルが格段に上がり、新しい改革が為されて行こうとしている現況を、私は非常に好ましく思っています。『高市内閣の支持率73%で最高更新、細川・小泉内閣に続き「発足2か月後も70%」維持…読売世論調査』とか『高市内閣支持率75.9%経済政策などを評価…19歳「若者からすると希望を持てる方」若い世代の支持率は92.4%FNN世論調査』とかと、各社世論調査でも揃って高支持率を維持しています。日中関係の緊張を巡っては、相も変わらず不誠実な報道が為されていますが、放って置けば良いでしょう。「一以て之を貫く」(『論語』)覚悟で以て、我国のため高市さんが正しいと思うところを、恒心や不動心といったもので、堂々とやり抜けば良いのです。

先の臨時国会の最中「日本維新の会との重要な約束である議員定数削減法案については、大変残念ながら、審議すらされませんでした。(中略)衆議院の選挙制度については、衆議院議長の下に衆議院選挙制度に関する協議会が設置されて、各会派による議論が行われております」(高市首相)。本年9月26日『24年衆院選「1票の格差」は合憲最大2.06倍最高裁判決』(毎日新聞)が出されましたが、そもそも現行の小選挙区比例代表並立制という選挙制度自体、本当に民意を汲み取り得ているのかと疑問に思う部分が多々あります。兎にも角にも論点は多岐に亘り、今後相当詰めて行かねばならないでしょう。但し民意の反映という観点から述べるならば、小選挙区での敗者が比例代表で復活する現行制度には明らかな欠陥が認められます。十数年前、総理経験者にも拘らず2度も続けて自身の選挙区で負け、比例復活で何とか議員のポジションを厚かましくも維持した代議士がいたのは、御承知の通りです。重複立候補という制度は、絶対に改めなければなりません。更にもう一つ付け加えて置くと、選挙に立候補する者が日本人か否かをハッキリすべく、少なくとも過去5年程度の間「いつ何人が帰化した」といった事柄に該当する者は、明々白々たるよう在らねばなりません。

95年よりの恒例行事、「今年の漢字」は「熊」でありました。しかし私は「変」の字の方が、相応しいのではないかと思っています。上記日本政治一つを取ってみても、大転換点を迎えました。戦後80年・自民結党70年の節目に、「岸破」という古い体制が終わり、大変革の兆しが見え始めました。

「窮すれば即ち変ず、変ずれば即ち通ず」(『易経』)とあるように、窮があったらば、そこに新しい変化が生じて来、新しい道が開けて来ます。例えば先日も、「いま日本政府は公明党が与党を離れたことで中国に対し適切な対応が出来る準備が整ったのではないか」(田母神俊雄)とのツイートを目にしましたが、四半世紀にも亘る自公関係が続いていたならば、此の数か月間のポジティブな変化様々は齎されなかったことでしょう。私は、来年ある意味で新たな体制というものが出来上がってくる年ではないかと見ています。「常に志を抱きつつ、懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる。成功の要諦は成功するまで続けるところにある」――高市さんはこれからも、未来を見据え歴史的使命を果たすべく自己革新を図り続け、起こり得るもっと大きな変化に適切に処して行くことだと思います。


編集部より:この記事は、「北尾吉孝日記」2025年12月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。