つぶやくほどネタがない、と言いたくなるほど皆様、平穏な正月を迎えたのではないでしょうか?スイスでは31日の夜のパーティで従業員らがシャンパンのボトルにつけた何らかの火種が天井に引火し、大惨事になりました。海外ではNew Yearは盛り上がって祝すもの。NYタイムズスクェアの盛り上がりは誰もが一度は行ってみたいというほど。一方の日本は厳粛なイメージで除夜の鐘に初詣。文化の違いでしょうね。ところで箱根駅伝の黒田朝日さんの走りは異次元で脅威的でした。だけど彼も着実に成績を上げてきた努力型に見えます。人間、才能は磨けばどこまでも伸びるとも言えるのでしょう。我々も2026年を走らないと。
では今週のつぶやきをお送りします。
投資の世界における弱者と勝者
優勝劣敗を投資の世界に当てはめると果敢に攻めたが失敗した企業(自動車部品のルミナ―テクノロジーズ)、昔の体質から抜け出せなかった企業(百貨店のサックス)、新たなアイディアが想定通り展開しなかった企業(ビヨンド ザ ミート)といったように残念な会社がある一方、各業界の最大手グループは潤沢な資金、信用力でM&Aを敢行し、巨大化する様子はアメリカの体質そのものと言えます。ただ、恐竜時代が長く続かなかったようにこれだけ時代の変化が激しいとスタバのように巨大化するリスクも当然出てきます。企業は大きくなることにその存在意義を求める傾向がありますが、小粒でもきらりと光る会社もありだと思います。
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読めない時代の投資の対策として私がシフトしているのは特殊な上場投資信託。1つの会社の業態に賭けるよりリスク分散が正解だとすれば一般的な投資信託でよいだろうと思うでしょう。しかし、それだと利回りが十分ではなく、いざという時の防御がないので特定業種の銘柄群のカバード コールとかオプションを駆使した銘柄を買っています。年末までの売却プランは概ね完了したのですが、ファンドマネージャーは資金を投下しなければ無能と言われるように私も何時までも現金を握りしめているわけにはいかない中で苦肉の策がこの手法。見込み配当は年12%から17%で毎月配当。一般銘柄の投資をするよりベターなんです。
株式市場にしろ、為替市場にしろ、一年間真っすぐ一定方向に進むことなどないのです。必ずうねるようになっています。なぜうねるか、それは投資家心理なのでしょう。そしてその心理の形成はAと言えばBという意見が常に存在し、その相反するボイスの綱引きの中である事情が起きるとどちらかに引っ張られ、それが投資家世論の形成をしていくのです。これだけコンピューター化が進んだ投資の世界も結局人間の心理を突いた繊細でアナログ的なところがあることだけは年初故に改めてご記憶頂いたうえでよい投資をしていただければと思います。
トランプ氏の政策は民主的か?
民主主義の話はこのブログで時折話題にさせて頂いています。世の中の信条、主義主張は時代と共に変わるのはやむを得ないと思います。今でも民主主義は最も大事な社会基盤だと思っていますが、世界の半数以上は権威主義と称する制約が強い国家であります。人は自由が良いのか、一定制限の中での生活が良いのか、実はこんなのは私たちのように自由社会に生きている人間だけが答えを出せるわけではありません。権威主義の世界に住む人の中には「それが楽だ」と考えている人も多いのです。むやみに自由と開放を叫ばれても「でも、何してよいかわからないし…」というケースもあるのです。
民主主義が壊れかけているという話は学者の世界を含め、一般的に論じられています。何をもって理想の民主主義とするのか、その理念を含め、これまた議論あるところです。では民主主義の雄、アメリカはどうなの、と聞かれれば「手放しの自由なんてないよな」と思う人は多いでしょう。自由とは肌の色、信条にかかわりなく、すべての人に平等なチャンスがあるはずですが、そんな教科書のような世界が存在するとは言い難いのであります。
こうなった理由の一つに国家の指導者が何を目指すか、という目的意識が変わってきているのだと思います。国家は人民により築かれる、と考えるのか、国家の富を権力者が人民に配分すると考えるのか、であります。リンカーンやトーマス ジェファーソンの頃は前者だったでしょう。今は後者です。アメリカ国家が富み、アメリカ国民としての「選民」はその配分に預かれる、故に指導者に託せ、というのがトランプ氏の思想ではないでしょうか?彼はプーチン氏や習近平氏に権力という影響を受けていることは間違いありません。同じ土俵に立つためにトランプ氏は真の民主主義に目をつぶったように感じるのは私だけなのでしょうか?
アルファ世代が求めるもの
日経が新年からアルファ世代について連載特集を組んでいます。少なくとも言えるのはモノから体験型という点でこれは異論がありません。我々の世代(どこまでの年齢を言うか、厳密に線引きは出来ません)は物欲が第一義でありました。モノがない時代に育ったし、次々と新製品のモノが生まれ、消費意欲が掻き立てられたのが理由です。しかし、消費者向けモノ作りは十分成熟化し、おっと思うものは時折しかなく、それも全年層が盛り上がるというよりごく一部のファン層、マニアにウケるモノが主体です。
私の会社が所有する商業店舗(現在は4つ)もテナントには「物販店舗はいれない」というポリシーを口には出さないけれど掲げてきました。理由は場所的にモノ売りは倒産リスクが高いので時代のニーズに合わせたサービス業を入居させるべしとしたのです。テナントは美容室、スパ、ペットの犬のトリマー、カフェです。どれも成功しています。小家族の時代のペットの需要の高さ、エクステ専門の美容室は6時間で5万から10万円もかけて美しくなりたい女性たちが集います。ネイバーフッドカフェと称するオンリーワンのサービスで近所の人でごった返すコーヒー屋、そして男性客やカップルを上手に取り込みラジオでコマーシャルを流すほど大きくなったタイ式スパ、これらのテナントに対して私も全面的バックアップをしながら時代の流れを嗅ぎ取ってきました。
サービス業態の中で体験型と称されるディズニーランドのような人造の非日常でもよいのですが、私は時代の流れはそこに留まらないと思います。真の体験とは自分が白いキャンバスに絵を描くように未知の世界にチャレンジすることが最終形になると思います。カナダ人は遊びの天才と言われます。金をあまり使わずに一日中でも一週間でも遊ぶ方法を見つけるのです。ケチゆえの智慧かもしれません。アメリカには人造型が多いのですが、カナダは自然との共生が主体です。私はアルファ世代が求める最終形のヒントはカナダにあり、とバイアスがかかった意見ですがそんな気がします。
後記
一年の計は元旦にあり。25年に私がフィットネスジムに行った回数は161回。問題は運動の癖は一度始めると止めた時のリバウンドが怖いのでやめられないこと。だけど止めたいと思ったこともなく、1時間をいかに楽しむか工夫をしています。読んだ本は48冊で目標をちょっと下回ったけれど様々なジャンルの様々な書き手の書籍に出会い、幸せでした。一年の初めって夢があるのですよね。こんなことやあんなことしようと思い、それを継続して一年経って振り返る癖ですね。1年1歩の足跡は10年で10倍にもなる非常に大きな力になると思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年1月3日の記事より転載させていただきました。