「1本だけ突き出した爪楊枝」に感じたインデアンカレーの職人気質

東京丸の内にある「インデアンカレー」に久しぶりに出かけました。カウンターだけのカレーのお店で、入口で食券を購入してから席に案内されるシステムです。席に座るとわずか30秒足らずでお皿が運ばれてきます。

メニュはとてもシンプルで看板メニュのインデアンカレー以外にはインデアンスパゲッティ、ミートスパゲッテイ、ハヤシライスだけ。それにドリンクとトッピングメニュが選べるようになっています。

客単価1000円程度のカジュアルなお店ですが、店内は清掃が行き届き極めて清潔です。整理整頓が行き届きこの手のお店にありがちな雑然とした雰囲気がまったくありません。

カウンターの中にいるスタッフは4名ですが、全員が無駄のない動きでテキパキと働いています。注文した料理が次々とテーブルに運ばれ、水が無くなると客から言われる前にサッとコップに注いでくれます。

食べ終わると見計らったようにお皿を下げてくれます。といっても冷たい感じではなく食べに来た人に少しでもストレス無く気持ち良く食べて欲しいという気持ちが感じられ和みます。

店員さんがキビキビとプロ意識を持って仕事をしている姿を見るだけで何とも清々しい気持ちになってきます。

そして、そのプロ意識を一番強く感じたのが、テーブルに置かれた爪楊枝でした(写真)。

隙間なく詰められた爪楊枝ですが、1本だけが上に突き出していました。隣の席の爪楊枝も同じようになっていました。

これは最初に使う人のことを考えて取りやすいように敢えて1本だけ飛び出すように設置しているのです。

「飲食の神はディテール(細部)に宿る」と言いますが、この価格帯で利用者の利便性を考えてここまで細かく対応しているお店のこだわりに感動しました。

お店を出るとまだ11時半前なのに行列ができていました。日本の飲食店は高級店だけではなく、このような大衆的なお店までクオリティが高すぎます。カレーの味も最高ですが、それと同じくらいに居心地の良さが多くのファンを長期間にわたって掴んでいる理由だと納得しました。

行ったことの無い方は是非食べてみてください。ランチタイムは行列ですが回転が良いので10分も経てば食べられます。最初はインデアンカレーのタマゴ入りの注文をおススメします。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年1月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。