前橋市長選は小川晶氏が圧勝、山本一太知事の批判ブログは逆効果に

群馬県前橋市長選は、前市長・小川晶氏がスキャンダル報道を乗り越えて再選を果たし、全国的に注目を集めた。週刊誌報道を契機に辞任した小川氏が、民意によって返り咲いた構図となったが群馬県知事の発言を巡る影響について議論を呼んでいる。

  • 12日に投開票された前橋市長選で、前市長の小川晶氏(無所属)が再選した。対立候補には、自民系市議会会派や山本一太県知事が支援する新人候補らが並んだが、小川氏は投票締め切り直後に当選確実となる圧勝だった。
  • 小川氏は昨秋、男性市職員との「ラブホテル密会」報道で全国の注目を浴び任期途中で辞任した経緯がある。ただし、違法行為や収賄、学歴詐称、大きな失政など法的・政治的責任を問われる案件ではなく、週刊誌報道が引き金になった形だった。
  • 選挙期間中、山本知事は自身のブログで小川氏を繰り返し批判し、「政治倫理が失われる」「真面目な政治が損なわれる」などと訴えた。しかし県知事の強い干渉姿勢が、少なからぬ有権者の反発・同情票を招き、小川陣営の結束を高めたとの指摘が出ている。
  • 結果として、保守地盤とされる群馬で知事・市議会主流派とは異なる候補が圧勝する展開となり、前橋市民はスキャンダル報道に振り回されず、自らの行政評価に基づいて判断した形となった。
  • 当選を受けた小川氏は「支援に感謝し、信頼を積み重ねたい」と述べ、山本知事はブログで「民意を受けた以上、責任を果たしてほしい」とコメントした。
  • 一方で、「彼女を辞めさせることに動いた市議が出馬しなかった」「本当に市政を変えたい候補はいたのか」という疑問も上がっており、地方政治の現実そのものを映し出した選挙だったとお言える。

週刊誌報道で政治が動くことへの違和感、知事による露骨な選挙干渉、そして違法行為も重大失政もない前市長が民意で戻ったという事実は、今回の選挙の本質を示している。前橋市民は短期的なスキャンダルより行政評価を優先し、政治家の進退をメディアや外部の圧力ではなく自分たちで決めた。その意味で今回の結果は、地方自治における成熟した大人の判断とも言える。

山本一太群馬県知事と小川晶前橋市長 両氏Xより