12日頃に行われた小泉進次郎防衛大臣の閣議後記者会見で、東京新聞の望月衣塑子記者が海外情勢に関する質問を行った際、質問の前提となる画像が生成AIによるフェイクだったことが判明し、大きな議論と批判を呼んでいる。
- 望月記者は会見で「ベネズエラ大統領夫人が銃撃戦の末に殴打されて出廷した画像についてどう思うか」と質問した。
- しかし、前提とされた「大統領夫人が殴打され、傷だらけで裁判に出廷している」という画像はAI生成の偽物だったことが判明した。
- 問題の画像は指の形状の破綻、不自然な背景処理、顔の崩れなど、Midjourney等の生成AI特有の特徴が複数確認されていた。
- 米国の対ベネズエラ軍事介入やマドゥロ大統領夫妻の拘束をめぐる憶測・デマがネット上で拡散していた。
- 望月記者は画像を事実とみなした上で、米国の軍事行動や人権問題に関わる趣旨で小泉防衛相に見解を求めたとみられる。
- 会見映像がネットに投稿されると、「AIフェイクに確認不足で乗った」として批判が急拡大した。
- ネット上では「裏取りの欠如」「フェイクと嫌悪する記者自身がフェイクに騙された皮肉」といったコメントが相次ぎ、望月記者本人や東京新聞を批判する声が多数を占めている。
- 今回の一件は、ジャーナリストの一次情報確認の重要性と、生成AIによる視覚的フェイクの高度化がもたらすリテラシー課題を示す象徴的なケースと受け止められている。
望月記者は長年、権力監視を掲げる強い追及姿勢で知られてきたが、一方でネット上では「確認不足」「誤報」「事実誤認」とされる指摘も相次いできた。
この事件は、権力監視を声高に掲げる記者が基本的なフェイク画像に足元をすくわれた形となり、報道現場における検証手法やリテラシーのあり方をめぐる議論を喚起することとなった。生成AI時代における「画像=証拠」の前提が崩れる中、報道機関や記者が一次情報を確認し検証するという当たり前のことができているのか、改めて問われている。
望月衣塑子記者 同記者Xより