選挙の後の態度でわかる政治家のリーダーとしての資質

衆議院議員選挙が終わり自民党が大勝しました。今回惨敗したのは言うまでもなく中道改革連合です。

比例代表の上位に候補者を並べた旧公明党の候補者は28名全員当選。一方で小選挙区を中心に戦った旧立憲民主党の候補者は有力候補者も軒並み落選し、比例でも復活できませんでした。

「短期決戦で時間がなかった」「有権者に党名が浸透しなかった」などと様々な説明をしている落選議員がいましたが、政治は結果責任です。有権者の支持が得られなかったことを謙虚に受け止め、立て直しを図るべきです。

今回私が開票速報を見ていて感じたのは選挙の結果だけではなく、選挙結果を受けた候補者の態度です。

獲得議席ゼロで自らも議席を持たないにもかかわらず相変わらず自民党の高市政権の批判に終始する女性党首もいました。

有権者から支持されていないという選挙結果で民意が示されていても、自分たちの主張が正しいと思い込んでいる柔軟性のなさには呆れるしかありません。民意を感じることができない鈍感さと有権者に対する不誠実な態度です。

また、東北の選挙区で自民党の元グラビアアイドルに惨敗した中道改革連合の幹事長は選挙結果が出た後も有権者の前に姿を表さずオンラインで説明をするだけでした。

物理的に地元に移動ができなかったのかもしれませんが、選挙の終盤には苦戦が伝えられて強られ、慌てて幹事長としての他の候補者の応援演説の仕事を切り上げ、地元に張り付いていたと聞きます。

であれば、結果にかかわらず地元に出向いて応援してくれた有権者に、きちんと挨拶をすべきではないでしょうか。

選挙で当選できない理由を他の政党や候補者のせいにしたり、惨敗した格好悪い姿を見せたくないからとコソコソと逃げ回る。

このような有権者に対する不誠実な対応は、次回の衆議院議員選挙まで誰もが忘れずに覚えていると思います。有権者を舐めてはいけません。

そんな中、減税日本・ゆうこく連合の原田一博氏の選挙後の記者会見は正々堂々とした素晴らしいものでした(写真はネットから引用)。

立憲民主党の衆議院議員の中で唯一選挙のために中道改革連合に合流することを拒否し、自ら政党を立ち上げ筋を通しました。

原口氏の主張している政策に関しては、正直理解できないところも多く私は支持することはできません。

しかし、逆境の中で自分のやるべきことを妥協せずに進め、結果が出なくてもきちんと自分の言葉で有権者に説明をし、将来への強い決意を語っている姿には感動しました。

自分だけが生き残ろうと姑息な手を使い、結果が出ないと逃げ出してしまう人。自分の信念からブレず、どのような状況でも逃げずにどっしりと構えていられる人。

物事が順調に進んでいる平時ではなく、問題が発生して逆境に陥っている時にこそリーダーの本当の資質は見えると思いました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年2月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。