高校野球の強豪校として知られる日本大学第三高等学校(日大三高)で、野球部員によるわいせつ動画の拡散という衝撃的な犯罪が発覚した。甲子園優勝経験もあり、直近の2025年夏の選手権大会でも準優勝を果たしたばかりの名門校での事件に、社会的な批判と衝撃が広がっている。
日大三高HPより
- 警視庁は12日、知人の女子生徒にわいせつな動画などを自撮りさせて送らせたほか、それを部内で拡散したとして、日大三高の硬式野球部員2人を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造・提供)の疑いで書類送検した。
- 書類送検されたのは、事件当時17歳と16歳の男子生徒である。
- 2025年3月から4月頃、17歳の部員が当時15歳の女子生徒に対し、「絶対に消すから」などと言ってわいせつな画像1点と動画2本をSNSで計3回送らせた疑いが持たれている。
- この動画を受け取った16歳の部員が、2025年5月から10月頃にかけて他の部員らに送信し、野球部内で拡散させた。
- 動画は部内の20人から数十人に広まっており、受け取った部員のうち十数人が拡散に関わった可能性がある。
- 拡散の過程で、学校から生徒に貸与されている学習用タブレット端末が使用された疑いがあり、学校側の端末管理の在り方が厳しく問われている。
- 事件は被害者の家族が「娘の動画が拡散されている」と警察に相談したことで発覚した。
- 書類送検された2人は容疑を認め、「軽率な行動だった」「反省している」と供述している。
- 日大三高は公式サイトで「おわび」を公表し、報道内容は概ね事実であると認めた。その上で「日頃の教育・指導に足らざるところがあった」と責任を認め、2月12日から野球部の活動を当面休止することを発表した。
お詫び文の一部 日大三高HPより
- 法律上、18歳未満のわいせつ画像・動画はたとえ未成年同士や同意があったとしても「児童ポルノ」に該当し、撮影させることは「製造」、共有は「提供」、保存は「所持」としてすべて犯罪となる。
今回の事件は、名門野球部というブランドを大きく傷つけただけでなく、教育用端末が性犯罪の道具として悪用されたという点で極めて深刻である。ネット上では「廃部レベルの不祥事」といった厳しい声や、被害者の心身を思いやる同情の声が相次いでいる。教育機関としての管理責任とともに、生徒に対するデジタルリテラシーや法意識の教育が改めて大きな課題として浮き彫りになった。