そろそろ機械政を本気で検討してもいい頃? - 小飼 弾

2010年06月03日 14:00

もはや単なるネタではなく、マジで実現を考えてもよいのかも知れない。

次期首相に「クラウド首相」急浮上─人類の英知の結晶 : bogusnews

クラウドは、高度に分散化・仮想化されたリソースを用いてサービスを実現するコンピュータ技術。実態がどこにあるかわからない=雲のようであるため、クラウド(雲)と呼ばれる。最近では子ども手当支給システムがクラウドで構築されたことで知られている。クラウド首相は、クラウドのしくみを政策決定・遂行のために利用するもの。

機械政(mechanocracy)と言うと、「声の網」や「地球へ…」や「The Matrix」といったSFによく見られる「マザーコンピューターが人類を支配」のように聞こえるが、これらの作品における機械は「自らの意志を持ち」、「自らの利益のために人類を支配する」という点において近代の独裁者と変わる事はなく、またそのようなコンピューターは2010年の今も実現していない。

しかし独裁者はロボットでもまっぴらなはずの我々は、すでにカーナビの指示通りに運転し、信号が赤ならそこで止まる。なぜそうしているのか。理由は二つ。

一つは、機械の方がいい仕事をするから。最適なルートを算出し、交通が最も円滑に進むよう信号を制御するという仕事は人間より機械の方がずっと速くて正確で確実だ。それで目的地により速く確実に到着するのであれば、それがどうやって導きだされたかどうかを我々はさほど気にしない。

そしてもう一つは、それが人間にとってつまらない仕事であるということ。かつてこれらの仕事は人間がやっていた、いや今でも工事現場では人間が信号出ししているが、それを楽しい仕事だと思う人がどれほどいるだろうか。私は土方のバイトでこれをやったが、つまらなさという点でこれ以上のものを経験したことがない。

Twitter / Yukihiro Matsumoto: 公約を守ろうとすると考えが浅いと言い、守れないと公約 …

公約を守ろうとすると考えが浅いと言い、守れないと公約違反と言い、辞めないと批判し、辞めようとすると投げ出すのかと言う。こんな民衆のために政治家になる人は今後ほとんど出ないだろうな。

きつい、きたない、きけん。政治というのはまさに3K仕事。機械化する理由として充分そうだ。

もしかして日本は機械政に世界で最も近くにいる国かも知れない。非実在のキャラクターを「オレの嫁」にし、ボーカロイドの歌がトップチャートに入るこの国は、世界で最も産業用ロボットが普及した国でもあり、機械アレルギーが最も少ない国の一つでもある。

そろそろ本気でポリティカロイドを作ってもいいのではないか?

Dan the Coder

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