iPhoneにとってのAndroidが、MacにとってのWindowsにならなさそうな3つのP - 小飼弾

2010年06月11日 09:30

IT業界に長くいる人ほど、こういう見方をするようだ。

「閉鎖性」というアップルの強みと限界:日経ビジネスオンライン

このように耳目を集めるiPadだが、少なくとも市場規模という観点からすれば、前回も述べた通り、筆者は「それでもアップルが天下(市場が飽和・成熟した際にシェア1位を占める)を取ることはない」と考えている。その理由は、アップルの「閉鎖性」にある。

が、私はそうは見えない。

Androidには三つのPが欠けている。

Promotion

AppleはiOS devices – でも長いので以下iProdsと勝手に省略 – に本気だ。

世界一の「プレゼン無双」と言っても過言ではないCEOが売ってるスマートフォンは、iPhoneだけだ。MacPhone だの NewtPhone だのといったものは存在しない。もし存在していたのだとしたら今の成功はなかっただろう。

一方、Androidに本気出しているメーカーは、どこにもない。当のGoogleですらAndroidは「数ある製品のうちの一つ」に過ぎない扱いだし、Androidしか作っていない端末ヴェンダーは、現時点では皆無である。

Price

それでも、かつてのMacとWintelぐらい価格差があればまだ購入者も納得できるかも知れないが、iPhoneとAndroidに価格差はないどころか、Android端末の方がやや高い。販売奨励金付きでも、一括払いでも。

ただでさえAndroidの「パチもん」感は強い。Windows 95なんてもんじゃなく強い。アイコンもかっこわるいし、ソフトウェアキーボードに至っては碁盤の目。ユーザーをばかにするにもほどがある。

もしこれでiPhoneより普及するのだとしたら、Linuxはとっくにデスクトップでも首位になっていてもおかしくない。UbuntuはAndroidよりもずっとパチもん感低い。

Profit

iPhoneはAppleで一番のプロフィットセンターだ。粗利は5割近いそうだ。

一方、AndroidはGoogleにとっての数あるコストセンターの一つ。Androidが売れてもそれだけではGoogleには一銭も入らない。検索してくれてやっとなんぼだ。逆に言えば検索さえしてくれればそれがiPhone経由でもかまわない。このことはGoogleの正体も指摘している。

そしてこのことは、アプリ制作者にも成り立つ。

I earned more on sales of The Elements The Elements: for Japan for the first day from the past 5 years Google ads on periodictable.com.

– Theo Gray, Wolfram Associates

Appleはアプリ制作者にApp Store経由で累計10億ドルを支払って来たと公表したが、Android長者はどこにいるのか?

本気じゃない。安くない。儲かりもしない。

少なくとも、今のところは。

むしろiPod登場以前の「ヘッドフォンステレオ」におけるWalkmanのような形で、iPhoneは「スマートフォン」市場を支配し続けるのではないか。iPodがすでにそうであるように。

Dan the One of Many Recipients of that $10B

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