ウォークマンに夢はあるか

2010年12月24日 11:00

AV Watchで、ウォークマンのシェアが50%突破という記事が出ていた。先月カセット型ウォークマン販売終了のお知らせで涙したオッサンとしては、うれしいような残念のような、そんな複雑なニュースである。


なぜそうなのかというと、オッサン世代にとってウォークマンが首位なのはもはやデフォルトだったのに、50%超えた、やったー! オメデトウ! というスタンスになんかビミョーな違和感というか、出井・安藤体制での歴史的敗北から半分まで取り返すのに時間かかったなー、という感覚である。

グラフではAppleのiPodに対して、綺麗にシンメトリックになっているのがご覧いただけるだろう。すなわち今日本においてポータブルオーディオというのは、iPodとウォークマンのほぼ二択しか存在しないこともわかる。05年頃までは韓国製MP3プレーヤーも市場を賑わせていたことを考えると、この市場もかなり淘汰が進んだものである。

高校生の娘には、クリスマスプレゼントとしてウォークマンをねだられている。今年の初めには自分の小遣いでiPod nanoを買い、僕からはいらなくなったiPod Touchをもらったはずなのに、ウォークマンが欲しいという。その理由は、歌詞の表示機能があるからだ。音楽販売がダウンロードとなり、またCDレンタルで済ませるようになってくると、歌詞カードがないので一緒に歌えないというデメリットが発生してくる。そこを救うサービスで、日本特有のニーズだ。

また最近はウォークマンと組み合わせるコンパクトスピーカーも好調だ。音を外に出して音楽を聴くという文化を破壊したのがウォークマンの罪だが、それをまた自分で取り返す羽目になるとは、当時は考えられなかったことだろう。

iPodの進化は、最近iPod nanoがiPod Touch的なGUIを搭載したことからも、音楽プレーヤーだけではないのものになっていくという夢を見させてくれる。ただ日本の高校生の女の子のニーズは掴めていないが。

ウォークマンはこれから、どういうビジョンを見せてくれるのだろうか。今はまだ、長期的な方向性が見えていないのがちょっと心配である。

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