民主党代表選挙 政策はいらない

小幡 績

政策はいらない。

政策論争もいらない。

必要なのは、大人の組織としてきちんと常識的に振舞うこと。それが今の民主党に唯一必要なことだ。


日本は今危機に陥っている。それは政治が機能不全に陥っているからだ。

しかし、一方、大手企業はハンデはあるものの、今後も世界で活躍するだろう。いや、開き直って、今までよりも世界で輝くことになるだろう。それは日本政治に愛想を尽かし、日本を守ることは考えず、企業を守ることだけ考えるようになり、何の心理的制約もなく世界で戦うようになるであろうからである。

しかし、国内生活者にとってはつらい面もある。あるいは将来へ向けての若年層の教育、社会の活力という意味では、長期的な日本、日本人の弱体化をもたらす。だから何とかしたい。

そのために必要なことは、なんら奇抜なことではない。財政を多少健全化し、医療を少し良くし、地方に仕事が現在よりは生まれるようにする。それだけのことだ。

外交的にも、現実的な制約の中で出来ることをする。話題の電力も、何でも自由に出来るわけではない。常識的な線は明らかに見えている。

それを普通に淡々と、1つずつ政策として法案を作り、議会を通す。その積み重ねだ。

リーダーシップも派手な画期的なヴィジョンも、ウルトラCの成長戦略も要らない。

要は、民主党が党として機能するために、仲間内での好き嫌いをやめ、目先のメディアの反応、支持率の反応と言う顔色だけを伺うのをやめ、普通に必要な政策を1つずつ実現することにより、信頼を回復し、長期的に政治不信を少しずつ解消する。それしかないのだ。

党がまとまって普通の組織として動くようになったら、野党との協力も、妥協の下に成立するだろう。増税も社会保障もすべてそのときからの話だ。

だから、政策も政策論争もいらない。

信頼できる普通の大人が代表になり、その代表を決める人々が、幼稚園を卒業することだけが今必要なことだ。

だから、今回の代表戦は高校の卒業式か幼稚園の卒園式と思って見ることにしている。