センター再試験は過去最悪3886人と!

山口 巌

テレ朝が伝える所では、センター再試験は過去最悪3886人と。毎年、何だかんだ不祥事を起こしながら、今年は愈々これである。

大相撲からオリンパスまで、流行の「外部の委員を起用しての再発防止」とか釈明しているが、これまでの如くうやむやにするに決まっている。

今年の大学入試センター試験で、問題冊子の配布ミスなどによる影響は受験生3462人に及んだことが分かりました。全員が再試験の対象となります。大学入試センター・吉本高志理事長:「センター試験を目指して勉強してきた受験生の皆さん、心からおわびします」大学入試センターが調査したところ、全国81の会場で「地理歴史」「公民」の問題冊子を配り忘れるなどのミスが確認されました。影響を受けた受験生は3462人に上るということです。この受験生全員と、試験時間が短かったなどのミスも合わせて再試験の対象は3886人となり、過去最悪となりました。大学入試センターは今後、外部の委員も起用して検証し、再発防止策をまとめることにしています。


さて、それではどうするかである。

アゴラの小黒先生記事が指針を示している。

センター試験は民間委託するのである。それしかない!

独立行政法人 大学入試センター は井の頭線「駒場東大前」徒歩5分の実に閑静な一等地に、独自の建物を構える。

職員は80名弱と聞いているが、広大な庭に面した実に立派な建物の中にある。民間企業であれば、80名弱ならビルの1フロアーの一角といった所ではないか。

理事長は当然として、理事、監事(何してるか意味不明であるが)、部長に至るまで、きっと秘書付の個室が提供されているのだと推測する。嘘だと思うのであれば、一度訪問して外からでも建物の威容を眺めてくれば良い。

人員構成は24才~34才が多く、後は60才迄寸胴の典型的な、「天下り」対応型である。これも推測であるが、24才~34才は主にプロパー社員で実務を担当、45才以上は監督官庁からの天下りではないか?(何をしてるのか不明であるが)。

推測が多いとのご批判もあろうが、役所の資料が肝心の点を隠匿しているので、推測するしか話が前に進まないのである。

訝しいのは、予備校の模試だと高くても@4,000円程度と聞いているが、大学入試センター試験の受験料は何と驚愕の@18,000円との事である。

@18,000円×55万人(年間受験生総数)=約100億円

本来、儲かって儲かって仕方ない筈であるが、赤字で年間2.5億円の補助金を得ているとの事である。流石、役人が経営しているだけあって、税金を貪らない事には仕事をした気にならないのであろう。マスコミも少しは仕事をして、この100億円の使い道を調べて欲しいものである。

当たり前の話として、さっさと、大手予備校に入札で委託べきである。

末筆となるが、野田総理が本来政治生命を賭すべきはこういう仕事の筈である。

官僚の利権の温床となり果て、腐臭を放つ、かかる外郭団体(独立行政法人)を一つづつ精算し、業務の民間移譲を加速させるのである。

これにより、財政支出が大きく削減され、民間が活性化し税収増が期待出来る。

疲弊した社会もきっと活性化する。

政権のトップが「戦」の場所を間違える様では、お話にならない。

山口巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役