日本の債務問題は個人の「肥満問題」にそっくり!

2012年04月01日 12:56

日本の「債務問題」は個人の「肥満問題」と二つの点で良く似ていると思っている。第一は、バランスの悪さが問題の本質と言う事である。債務問題は結局の所、歳入と歳出のバランスが取れておらず結果、「国債」を雪だるまみたいに膨らます事となったと理解している。

一方、肥満問題は食べ物から摂取するカロリーと、運動で代謝するカロリーのバランスが取れておらず、結果、内臓脂肪を溜め込み豚化すると言う事であると理解している。


今一つは、問題を解決しようとした場合、「財政支出」の削減には欲にまみれた既得権益者が反対する。「ダイエット」の敢行に於いては、何分「食欲」という欲望を如何に抑えこむかと言うのが課題になる。何れの場合も「欲望」が問題解決を頑強に阻むのである。

問題解決のアプローチも似ているのではないか?

無駄な金など一円たりとも使ってはいない(怒)!歳出を減らす事は出来ないので、歳出見合いの歳入にすべきである。具体的には消費税の増税、と言うのが、野田内閣、財務省の基本方針だと思う。

一方、ネットでは疲弊した今の経済状況での増税は愚策との意見も多い。

増税に反対と言うだけではなく、増税と併行して、公務員改革を基軸とする行政改革の断行、特別会計の見直し、社会保障費の削減による歳出削減の必要性を強調している訳である。

鈴木先生のこの記事などは秀逸で「ポピュリズム」の一言で一刀両断して良い物ではないと思う。

一方、読者の方で、減量に取り組まれた方も多いと思う。同じ様な思いをされたのではないだろうか?

本来、食べる量を従来の半分とか三分の一とかに減らせば絶対に減量出来る筈である。しかも、食費も大幅に軽減出来一石二鳥の筈である。しかしながら、これに成功する人は少ない。

何故なら、「食欲」という欲望に理性が負けてしまうからである。

結果、スポーツジムに通ったり、ウオーキングを日課にする事になるが、好きなだけ食べていては精々現状維持が良い所で、減量にまで到達するのは難しい。内臓脂肪を燃焼する以前に足の筋肉がこむら返りを起し、それ以上のトレーニングを不可能にするからである。

私事で恐縮であるが、子会社の営業本部長時代連夜の接待(私が接待する側)で好きなだけ食べていたら、何と体重が100KGを大きく越え、ウエストは110CMと言った大変な事になってしまった(身長は175CM)。

更に悪い事に、健康診断で医者から立派な「糖尿病」と太鼓判を押され、このまま放置すれば「失明」、「両足切断」、「腎不全」と脅かされた経験がある。

結局、2年程かけて、体重を80KG以下、ウエストもBMIの基準値85CM以下にしたのであるが、「食事制限」か「運動」か等と言った不毛の二者択一ではなく、食事の量を減らすと共に、中身もカロリーが少なく、食物繊維とビタミンの多い野菜の割合を増やすとか、ウオーキングを日課にし、平日は3時間、週末と祭日は5時間、週25時間必ず歩くようにした。

そして、この習慣は今も続けている。

財務省がこのままでは日本の財政が破綻すると警告するのは、医者が嘗て私に糖尿病の宣告と、それに依って生じる「失明」等の可能性を説明したのと同じである。これを、敵視したり、陰謀とか言うのは「天に向かい唾を吐く」行為であり、良い結果に至るとはとても思えない。

かと言って、消費税増税の一本足打法でヒットが打てるとはとても思えないのも一方の事実である。

結論を言えば、債務問題解決の為には「歳出の削減」と「増税」の最適組み合わせしかないのは明らかではないか?

何故、政府は「具体的な数字」と、「数字の裏付け」を国民に説明しないのであろうか?

もっと判り易く具体的に言えば、例えば30兆円の歳出削減とその根拠であったり、20兆円の増税(消費税の+10%増税?)を何時までに、どの様な手順で達成するかという「青写真」、「シナリオ」を示すべきと思う。

山口 巌 ファーイーストコンサルティングファーム代表取締役

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