やまもといちろう氏とイケダハヤト師の対談イベントはなぜ決まらないのか

2013年02月09日 09:38

いま、話題といえば、やまもといちろう氏とイケダハヤト師の対談企画である。人に会うたびにこの話題になる。まさに世紀の一戦。猪木対アリ、前田対カレリン、高田対ヒクソンに匹敵する。ところがなかなか話がまとまらないようだ。

なぜ、決まらないのだろう?観客として行こうと思っていた立場として、気になっていたことを述べる。


■これまでの経緯 対談に応じようとしたイケダハヤト師を評価したいのだが
まず、何のことかわからない人もいるかと思うので、これまでの経緯は本日、TLで流れてきたイケダハヤト師のエントリーに、これまでの流れがわかるリンクがあるので読んで頂きたい。

「おい、切り込み隊長 ちょっと来い」 @kirik
http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/20629

少し前だが、ガジェット通信でも記事になっていた。
http://getnews.jp/archives/288390

要するに、やまもといちろう氏とイケダハヤト師がついに、リアルな場で対談することになりそうだ、ということである。

先日、中川淳一郎氏とニコ生をしたときも、これが話題だった。ブログでのやり取りも公開されていたが、本人同士がメールのやり取りを含めて交渉中だと聞いた。

イケダハヤト師については、根拠のない奇妙な言動、素なのか意図的なのかわからないが炎上マーケティング的な取り組みなどから、私は批判的な立場をとってきた。ブログやTwitterやFacebook、12月に発表した『「意識高い系」という病』(ベスト新書)でも、1月に発表した『自由な働き方をつくる』(日本実業出版社)でも、イケダハヤト師および、イケダハヤト的なものを批判してきた。

イケダハヤト師はTwitterで「カジュアルにブロック」という言葉を使うが、私は彼を「オフィシャルにブロック」している。

それくらい、彼の言動はいかがなものかと思っていたのだが、今回、やまもといちろう氏との対談に応じるという点については、高く評価していた。

中川淳一郎氏を含め、自分の周りの著者も、彼と面識のある方が多く、「考えは甘いし、若いなという感じなのだけど、好青年」という声をよく聞き、「常見さん、彼のこと、わかってやってくださいよ」と諭されることがこの数ヶ月、よくあった。会えば、分かりあえるのだろう。

彼の奇妙な言動についても、根っこの部分でピュアなオーラと、理解してもらいたいオーラを感じていた。

今回のやまもといちろう氏との対談に応じるという姿勢についても、彼の中で何か変化が起こっているのではないか、理解されようとしているのではないか、と思ったものだ。

特にBLOGOSのイベントでの2人の2ショットからもそう感じたものだ。

しかし・・・。

なかなか、対談イベントが決まらない。ついに昨日~今日にかけて、互いにブログにてその状況についての意見、想いが発信されていた。

この件、まとまるのだろうか。

ただ、この件について、ずっと気になっていることがあるのである。

■一観客として 寄付を強要されることは気持ちわるい
このイベントについて、イケダハヤト師は、収益を自分が支援している団体に寄付してほしいという趣旨を早期から条件としてあげている。

これについて、やまもといちろう氏は「寄付が絡むなら寄付する団体とやらを、先に明らかにしてくださいよ。」と言っている。ずっと主張している。

私もこの件が、ずっと気になっていた。いや、率直に言うと、気持ち悪いと思っていたのだ。

「寄付」と聞くと、良い印象を持つ人も多いことだろう。

違う。

寄付という行為は実にデリケートなのだ。その団体を支持するかどうか、そのお金がどう使われるのかなどを丁寧に説明するべきである。その説明がまったくない。かつ、これは本人の思想・信条に関することなので、極めてデリケートなものである。

私は今回のイベントについてはぜひとも見たいと思っていたのだが、心の中でずっとひっかかっていたことがある。それがこの件だ。

そのイベントを見たいと思っていても、入場料が、仮に支持しない団体に流れるとしたらどうなのだろうか。まあ、よっぽどの怪しい団体や、賛否両論ある団体ではないと思いたいのだけど。誰もが支持しそうな団体であっても、お金の使われ方に問題があるということもある。寄付したのに、お金が使われるのが1年後だとか、その使い方じゃないだろうとういうことだとか。東日本大震災の際にも話題になったので、覚えている方もいるだろう。

たとえ入場料の一部だとしても寄付というのは、思想・信条、主義・主張が絡むものなのでデリケートなのだ。

これを強要するのはいかがなものか。

寄付の形式についての言及は具体的にはなかったようにも思うが、せめて、参加者が任意でという形にしてほしいものだ。

■実はイケダハヤト師にとってノーリスク・ハイリターン?
今回の件については、互いにブログで牽制しているわけで、昨日から今朝にかけてはまた緊張感が増しているのだが。

ただ、どう見ても、条件などについて、大幅に譲歩しているのはやまもといちろう氏である。

これまで反イケダハヤト師の姿勢をとっていたので、ややバイアスがかかった見方かもしれないが・・・。どう考えても、イケダハヤト師にとって得な条件のもと、ずっと話が進んでいたように見える。

実は、これ、イケダハヤト師にとってノーリスク・ハイリターンではないかとさえ思うのだ。いや、どう考えてもそうだろう。

自分の支持している団体への寄付を勝ち取れる。

さらに、仮にイベントで論破されようとも、「相手がやまもといちろう氏ならしょうがない。まだイケダハヤト師は若いしな」という話になり、失うものはあまりないと思うのだ。

しかし、なかなか決まらない。

まるで90年代のプロレス界を見ているようだ。当時、プロレス団体は、格闘技の選手を相手に、異種格闘技戦の交渉を行なっていたが、いつも、ルールやギャラでもめていた。

その光景とかぶるのである。

明らかにやまもといちろう氏が、お人好しなんじゃないかと思えるくらいに譲歩しているのだけど。

イケダハヤト師なら、何をやってもいいのか。

■「ごちゃごちゃ言わんと、誰が一番強いか決めたらええんや!」という前田日明的気分
最後に、昨日、今日の流れだと、イベントが流れそうな可能性も出てきた。二人のエントリーには「プロレス」という言葉が出てくるが、このバトル自体がプロレス的煽りなのではないかと一プロレスファンとしては少しだけ感じてしまうのだが、本当に揉めているのだろう。

まるで、昔のニフティのBBSのように、こじれている感じがする。

対談を楽しみにしていた者としては、「いいから、2人でちゃんと話せよ、リアルな場で」というのが率直な感想である。これ以上、ネット上でやり取りしても何も生まれないし、見ているものもがっかりするだけである。

忙しそうなお二人だけど、そろそろリアルな場で話せよ、というのがイベントを楽しみにしていた者としての率直な意見である。

さて、イケダハヤト師の支持者は、今回の件をどう見ているのだろうか?

「ごちゃごちゃ言わんと、誰が一番強いか決めたらええんや!」と前田日明風に叫びたい気分である。

いや、強い、弱いとかじゃなくて、まずはリアルで話しあおうよ、そろそろ。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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