スタートアップのプロに学ぶ起業の実戦と応用(その1) --- 杉本 勝男

2013年03月05日 10:57

私は自称、起業家の杉本勝男というが、ひょんなことから、ジークラウド社渡部薫氏に弟子入りし、2回目の起業をすることになった。私と渡部さんがどんなきっかけで出会い、どういう経緯で起業するに至ったのか、そして渡部さんの言う「イマドキの起業のしかた」とはどんなものなのかをこれから何回かに分けて書いていきたいと思う。


■キックオフミーティング

あれは昨年の夏。Googleカレンダーを見ると、7月11日の午後3時。代々木駅前のスターバックスで私は緊張半分、ワクワク感半分で渡部さんを待っていた。本当はここのビルの3階、RainbowAppsスクール本校の教室で待ち合わせの予定だったんだけど、もう一人のメンバーが鍵を持っていて遅れるので、彼が到着するまでスタバで渡部さんとキックオフミーティングをすることになった。

事前のやり取りでスキャンビジネスをやるということだけは聞いていて、競合他社の調査をしておくよう言われていたが、具体的なことは何も聞いていなかった。競合ひしめくスキャン代行事業にいったいどのようなアイデアで参入するのか、とても興味深くワクワクした。渡部さんはMacを開きながら事業内容について説明してくれた。「ブックスキャンみたいな自炊代行サービスって、利用したいんだけど、いちいち本をダンボールに詰めて、わざわざ送らなきゃいけないのってすごい面倒くさいよね。だから、スキャナーと裁断機を持って、お客さんの家とかオフィスに行って、その場でスキャンします。」

これが今、私がやっている派遣型スキャン代行サービス「SCANMAN」の始まりだった。

■iMBAのモデル事業

渡部さんはMacで私に企画書を見せながら、SCANMANを立ち上げるもう一つの意図を説明してくれた。「10月頃にインターネットビジネスマスターコース(通称iMBA)っていうのを開校するんだけど、その時のモデル事業としてSCANMANを紹介したいと思ってる。」

iMBAは渡部さんがジークラウド社で培った「イマドキの起業のしかた」のノウハウを詰め込んだRainbowAppsスクールの新しいコースだ。このiMBAでは、GoogleAppsやウェブマスターツール、Google Analytics、Google AdWords、YouTube動画広告のための動画制作、Facebookページ制作、Facebook Ad、PayPalとPayPal Here、Ustream配信から会社設立とファイナンスまで「イマドキの起業のしかた」に必要なスキルすべてを盛り込んだものとなっている。

すでに経験や実績、人脈のある渡部さんだから出来たのだろうと思われないためにも、実績も経験も人脈もないのはもちろん、特にこれといったスキルを何も持っていない私でも出来れば、誰にでも出来るはずという証明になる。これが渡部さんのもう一つの意図だった。

■え?俺一人で?

そうこう話していると、RainbowAppsの専任のメンバーが鍵を持ってきた。「とりあえず、もう打ち合わせの時間だから、明日13時にまたここに来て。14時から打ち合わせが入ってるから1時間ほどミーティングしましょう。」と指示されてその日はそのまま帰宅。翌日、代々木に来ると、またしても私と渡部さんの二人だけだった。これまで私は何人かでチームを組んで立ち上げるものだと思っていたんだけど、SCANMAN事業の運営はもちろんサポートしてくれるにしても基本私一人でやるのだとその時はじめて理解した。その日はサービス内容や料金プランの検討や確認を小1時間ほどして、次のミーティングの日程調整をして帰宅。

渡部さんはこれまで10社以上の会社を立ち上げており、40億円以上の資金調達をしてきた、いわば新規事業立ち上げのプロだ。その渡部さんが新規事業を立ち上げるというと、事業計画を綿密に練り上げ、何百ページもの資金計画や事業計画書を書き上げるというイメージだったが、こんなカジュアルな感じのノリでやることに正直、拍子抜けしていた。と、同時にこれから起こることにとてもワクワクしていた。

杉本 勝男
SCANMAN
起業家

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