ネット上の名人様たちへ --- うさみ のりや

アゴラ

私のような二流ブロガーでもたまに記事が拡散することがあります。

先日あげた「あるキャバ嬢のNo1戦略」なる記事も拡散しまして、二次転載も含めればたぶん10万人くらいに読んでいただいたんじゃないかと思います。下手な鉄砲も数撃ちゃあたるで、やっぱりこういった時は嬉しいわけです。ただこういう時に必ず登場するのがいわゆるネット上の「名人様」なる人種たちです。全知全能なる名人様は「こんな当たり前のこと知ってる」「こんなクソ記事読ませるな」「こんな程度の工夫誰でもやってる」等々厳しい批評を有難くもしてくださるわけです。


名人様のお言葉は大変ありがたいんですが、たまには書く方の視点でものを言わせていただきますと「で、知ってるからなんなの?? 当たり前だからなんなの?? っていうかそんなことどうでもいいから、お前は何をしたの??」っていうことなんですよね。僕は一応なりとも成功を収めた人に感心したり、魅了されたりして、それを書き残しているだけなんですよね。世の中において「知っている」こと自体が価値になるなんてことはクイズ大会以外無いわけです……いやクイズ大会だって知ってること自体に価値があるわけではなくて、ボタンを押して答えるまでの一連の動作やそもそもクイズ番組に出場するという決断といった行動に結びついて価値が生じているわけです。だから畏れ多くも全知全能なる名人様たちにひとこと言わせていただくと、「知ってるんだったらやってみろ、やらないんだったら皆が感心してるんだから偉そうなこと言うな」、っていうことです。

少なくとも私見たいな地べたを這いつくばってお金を稼いでる人間としては、知識のみを振りかざして偉そうな顔をするなんてことは理解不能なんですわ。そんなわけで名人様には評論家たるよりも、行動してくださいというのが私からのメッセージです。世の中の人はあなたが何を知っていようが評価してくれません。行動のみが人の心を動かすのです。最後にそんな名人様にムネリン様※のお言葉を贈りたいと思います。

──チームは昨オフ、大型補強しながら苦戦していますが。

「何も考えていないです。僕は監督じゃないので。プレーヤーなので。自分のプレーを目いっぱい楽しんで、自分のプレーに集中するだけ。これは日本でプレーしていた時から変わっていません。勝敗は監督に聞く話です。監督に聞いてください。僕は自分のプレーに集中するだけです。それはホークス時代から何も変わっていないです」

──チームに貢献できればということですか。

「それは貢献するとかではないです。自分が自分のために、楽しくする。自分が生きるためにやります。自分が目いっぱい、楽しんでいる姿をグラウンドで見せるだけです。それは小学校から変わってません。チームに貢献なんて何ひとつ考えていない」

……あ、名人様ともなればこれも知ってるのかな。これは失礼しました。

ということで今日はこの辺で。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年7月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。

ムネリン ※ 編集部注:大リーグ、トロント・ブルージェイズの川崎宗則選手の愛称。