『ロボコップ』の世界が現実に

アゴラ編集部

苦しい財政事情は米国も同じようで、ミシガン州デトロイト市が連邦裁判所に破産手続きの申し立てをしたらしい。1兆8000億円(180億ドル)という過去最大規模の財政破綻というんだが、まさに映画『ロボコップ』の世界が現実になった、というわけです。連邦裁判所の「Municipality Bankruptcy」によると、米国では1934年の大恐慌の際、自治体の破産法が制定されました。


表題記事によると、デトロイト市の財政危機は今年に入って喫緊の課題になり、ミシガン州のリック・スナイダー知事は、破たん処理の専門弁護士ケビン・オア氏を同市のマネージャーに任命したそうです。ケビン・メア氏ではありません。

スナイダー知事は、民主党支持者と黒人の多いデトロイト市の市民から共和党所属の白人政治家として批判されることもあったんだが、多額の補修費がかかる豪華な公邸に入らず自宅から公務へ通っていたらしい。自分を律しつつ破綻の警鐘を鳴らしていた、というわけです。

人口流出や地場産業の衰退、というのは、日本の地方都市でも他人事ではありません。日本の場合、自治体の財政破綻は福岡県の赤池町(現・福智町)や北海道の夕張市が有名です。地方の財政はどこもかなり危険水域で、都道府県でも岡山県や京都府、宮城県などが財政再建団体になる恐れを指摘されています。

破綻した団体をいかに再建するのか、年金受給者などの債権者への支払いや公共サービスを減らすなど支出を抑え、一方で税収を上げていくしかありません。しかし、すでに貧困層しか地域に残っておらず、彼らへのセーフティネットもおぼつかなければ治安も悪化するでしょう。残っていた富裕層や企業はさらに地域外へ出て行く、という悪循環に陥りかねません。警察や消防、電気、水道といった基本インフラまでも機能不全になれば、本当に映画のような状況になるでしょう。

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Detroit Files For Bankruptcy


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アゴラ編集部:石田 雅彦