来年は日本のロボット技術の正念場

2013年12月27日 11:16

米国が、ロボット開発に本腰を入れ始めています。米国の国防総省ペンタゴンには、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency)略称「DARPA」なる公的な組織があり、軍事目的の新技術の研究開発を行っているんだが、莫大な軍事予算をロボットに振り向け、一歩先を行く日本を急追しつつある。DARPAはGPSシステムを開発したことでも有名です。


一方、日本の科学技術は、表向きは軍事目的で研究開発されません。研究者自身、軍事用と思われるのに対して過敏な反応をします。第二次世界大戦後、米国の意向の元、日本は「平和国家」として「軍事」にアレルギーを持たされてきたからでしょう。また、政治的に科学技術の研究開発が制限されることもある。たとえば、世界に先駆けていた遺伝子研究は霞ヶ関が日米貿易摩擦に配慮した結果、一時期かなり停滞していましたし、原発災害用ロボットの科研費がいわゆる「安全神話」により消滅させられていたことなどが象徴的です。

日本と比べて米国のほうはさすがに合理的です。DARPAは米国の軍や議会などから影響を受けない独立した機関になっている。また、いくつかの公開コンペティションで国内外から参加者を募り、かなり高額な賞金を提示して技術を競わせています。たとえば、2013年12月20、21日にフロリダ州で行われていた「災害対応ロボット」のコンペには、400万ドルの賞金が用意されていました。

このコンペ、優勝チームは日本の東大発ベンチャー「SCHAFT」だったんだが、実はこの会社、11月にGoogleに買収されています。「TECHWAVE」では、この買収劇のいきさつを紹介。コンペ出場のために設立されたSCHAFTだったんだが、日本国内では開発資金が集まらず、Googleへ話を持ちこんだら一気に話が進んだ、とのことです。表題の記事タイトルも「GoogleのSCHAFTロボット」という紹介になっている。すっかり米国のロボットです。

このところGoogleは、軍用四足歩行ロボット「BigDog」で有名な「Boston Dymamics」を買収するなど、ロボットに強い興味を示しています。DARPAの高額な開発資金や潤沢な支援体制、Googleが意欲的に乗り出してきたことなどもあり、米国におけるロボットの研究開発は来年、飛躍的に進歩しそうです。一方の日本のロボット技術は、工業用以外、依然としてアニメの影響を受けたヒューマノイドの域から脱し切れていません。

たとえば、この「DDN JAPAN」で紹介されているキュービック型のロボットのような発想がないと日本はロボット技術でも米国に追い抜かれ、引き離されてしまいかねません。DARPAのロボットコンペで優勝したのが日本チームだったとはいえ、開発資金を提供したわけで技術はもう米国のものになっている。どうも来年は日本のロボット・テクノロジーにとって正念場の年になりそうです。

gizmag
Google’s Schaft robot takes top spot at DARPA Robotics Challenge

※トップの動画は、スイスの研究者が開発したキューブ型のロボット


ネコ好きのエンジニアがネコの生態を真面目に分析しすぎるとこうなる
GIGAZINE
ライオンなんかでもするんだが、ネコ族特有の喉をゴロゴロ鳴らす行為は、どういう仕組みで音が出るのか、いまだに解明されていないそうです。イヌはオオカミの子を無理やり人間のもとへ連れてきて家畜化した一方、ネコは人間の近くにいるとネズミなどのエサがあることを知り、自分のほうから接近してきていつしか家畜になっていました。イヌはどこか人間と無理やり一緒にいる感じが拭いきれないのに比べ、ネコは自由気ままに人間とつきあってやっている感じがします。しかし、この記事を読むと、理系な人にはネコ好きが多いんでしょうか。

裏表両面タッチ透明ディスプレイのタブレットGrippity 出資募集中
engadget 日本版
クラウドファンディングで開発資金を募っているガジェットです。何やら富士通の親指シフトっぽい感じ。なかなか便利そうです。しかし、両手がふさがってしまう、というのは難点かもしれません。どうでもいいんだが、この紹介動画に出てくる開発者たち、けっこう不思議な顔つきをしてますね。イスラエルだからか、顔が濃すぎ。

低容量ピル
drinkmeのブログ。
人類の歴史で「避妊」はけっこう古くからあります。男女どちらかが何らかの処置を施して実行するわけなんだが、古今東西、コンドーム的なものがありました。相模ゴム工業によると、昔は動物や魚の内臓が使われていたとのこと。内服薬としてのピルは、1960年に米国で認可されたものが最初。低容量ピルは1973年に開発されたようです。低容量ピルは、高容量ピルと違い、内臓障害や血栓症などの副作用が低いようです。このブログによれば、生理がなくなるか低減されるため、体調や精神の変化が失われるらしい。男性には出産の痛みも生理の煩わしさもありません。だからこそ、女性を尊重し、いたわらなきゃいけない、というわけです。

Leiji Matsumoto, One of Space Opera’s Greatest Creators
io9
ジブリ以外にも世界的に有名なアニメがあります。松本零士氏の作品群もその一つ。これは『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』の魅力を紹介している記事です。「BLACK GATE」というゴチック系のサイトには、松本アニメについて熱く語った文章があるらしい。英国のファンタジー作家、マイケル・ムアコックの作品に通底するものがあるそうです。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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