中国人富裕層に若い日本人女性が買春される未来

アゴラ編集部

風俗に頼らざるを得ない若い女性に限らず「貧困」の問題ってのは、これからどんどん日本でも出てくるんだと思います。デフレというのは、ようするに賃金が下がるということなので、インフレ誘導して物価が上がっても賃金が上がらなきゃ実質的に生活苦になるのはわかっている。それでも、あれやこれやで増税し、法人税は下げようってんだから「貧困なる人たち」はたまったもんじゃないですね。政府が要請しても、浜岡原発と違って企業、特に中小企業は賃上げには笛吹けど踊らずでしょう。


都市で生活するというのは、とにかく金がかかります。家賃だって交通費だって生活必需品だって地方に比べりゃ高い。こうした状況で、若い女性が都会へ出てきて「貧困化」するのは当然です。地方の工場で働いて年収200万円でも、待遇に不満でも、自宅通勤で派手な遊びをしなきゃなんとか生活していける。自宅が三ちゃん農家で土地持ち農地持ちだったら、もう万々歳なんじゃないでしょうか。

そうした環境じゃない若い人で地元に職もない場合はどうすればいいのか、といえばどうしたって都会へ出て来ざるを得ず結果的に「貧困化」してしまいます。ただ、デフレでまだまだ物価も低いんで、都会でも贅沢しなきゃ若い人でもなんとか生活していける日本です。マンガ『闇金ウシジマくん』にも出てきたんだが、見栄っ張りで「カネがない」と言えない性格だと奈落へ転落してしまうかもしれません。

若い女性の貧困問題では「シングルマザー」いわゆる「シンママさん」のケースが無視できないようです。これは少子化の原因の一つにもなってるんだが、こんなに子育てに辛く厳しい日本社会で未婚の母になったり離婚して子育てするのは冒険過ぎる。こうしたことを学校では教えてくれません。そもそも親に反発したり反対を押し切ってデキ婚したり離婚したりするんだろうから親がかりにもなれない。恥ずかしいんで地元へも帰れない。ということで、都会でやむなく「貧困化」してしまう、というわけです。

若い女性が一人で生きていくためには、今の日本の環境はあまりにも過酷だ、ということにつきます。今でもマカオの賭博場なんかで散見されるんだが、そのうち日本の若い女性が中国人の富裕層に根こそぎ買春される、という事態にもなりかねない。かつて、日本人のオッサンが韓国や台湾なんかでやってきた光景です。そうなれば、我々は「第二の敗戦」を直視しなければならなくなる。政官財を含めた「オッサン世代」は、再びそうした状況を座視するんでしょうか。

IRORIO
深刻化する“若年女性”の貧困 ~何が“女性が輝く国”だ“女性の力の活用”だ~


【アップル決算】Mac復活、販売台数が2年ぶりに2割増!
GIZMODO 日本版
株価が急落、というネガティブ要因ばかり取り沙汰されているAppleなんだが、投資家というのは気まぐれで先取りしやすい人種です。新興国の景気や経済事情が下り坂、という理由でAppleに見切りをつけた、というわけでしょう。しかし、実際はこの記事にあるようにPC市場のほうで売上げを伸ばしている。飽和状態のスマホ市場は、この先そう大きくシェアが変わるとも思えないんだが、Windows離れが進めばPC使用率で徐々に業界の地図が塗り替えられていくのかもしれません。

A new species of horse, 4.4 million years old
PHYS.ORG
エチオピアの更新世後期の地層から大量のウマの化石が出た、という記事です。大型の草食ほ乳類には、蹄が奇数の「奇蹄目」と偶数の「偶蹄目」がいるんだが、ウマは蹄が一つで奇蹄目です。ウマの祖先は、約5000万円くらい前までさかのぼれるらしい。今回、発見されたのは4.4万年前のもので、かなり現生のウマに近い。祖先を含むウマの仲間は草原に棲息するので、我々人類の祖先と共通の環境で進化した、とされています。ウマにも進化上の「ミッシングリンク」があり、今回の発見により、ウマの進化とともにヒトの進化の謎を解明することにも役立つのでは、と書いている。なかなか興味深い話です。

東大 母ラットの環境化学物質曝露が仔ラットの記憶学習機能に影響することを明らかに
QLife Pro
物が燃焼することによって発生して大気中に放出され続けているダイオキシンが、大きな社会問題になって取り上げられ始めたのは1980年代の初めごろだったでしょうか。ベトナム戦争時の枯れ葉剤に入っていた、ということが話題になり、その後、米国FDAなどで問題視されて使用が禁止され、それによって日本でも騒ぎになった。「ダイオキシン」は人工の化学合成物質であり、1872年に作られる以前に自然界には存在しませんでした。自然状態で分解されにくいため、総量は微量とはいえ、環境中に広く蓄積されている、と考えられています。ただ、微量でも生物に対し、さまざまな毒性をもつことが知られ、この記事ではダイオキシンに暴露された母ラットの子どもの脳機能へ悪影響が出たことがわかった、と書いています。これが、その東大のプレスリリース。もちろん、今では多くの国でダイオキシン類の排出基準は厳しく管理されています。しかし、これまで環境中へ放出されたダイオキシンを分離抽出し、なくすことは難しいです。食べ物からダイオキシンを取り除くのも実質的に不可能でしょう。妊娠中の女性が食べ物に注意するくらいしか防衛策はなさそうです。

稀勢の里の問題は精神力ではない! 学んで欲しい旭天鵬の“技術”とは。
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こないだまでの大相撲初場所で、稀勢の里は勝ち越しのかかった千秋楽で休場し、7勝8敗となり、横綱昇進はおろか、大関陥落の角番の危機にまで陥りました。2013年最後の九州場所で、13勝2敗。2横綱を制して挑んだ綱取りだったんだが、惨敗、といった結果になりました。それまで10場所連続の二ケタ勝利だったのに、どうしてこれほど不甲斐ないことになってしまったんでしょう。インタビューなどの語り口は、ちょっと優等生過ぎ、おとなしい雰囲気で知的な印象さえ与えます。考え過ぎる面もありそう。このブログ記事では、体格や取り組みスタイルなどの点から、旭天鵬と稀勢の里を比較しています。モンゴル出身力士の「生え抜き」で旭鷲山とは同期の旭天鵬。目立たないが、どこか泰然自若とした雰囲気で息の長い力士です。旭天鵬は今年40歳だそうで、気がつくと常にギリギリ勝ち越している場所が多い。確かに若い力士が見習うべき姿がありそうです。


アゴラ編集部:石田 雅彦