これからの資産運用は金融と実物の「ハイブリッド」で考えなさい --- 内藤 忍

2014年02月19日 11:28

昨日は、大手町の日経ホールで講演でした。とある組合さんの主催だったのですが、200名近い応募者があったということで、抽選に当たった120名の出席者の方を前に、「これからの資産運用」をテーマにお話しました。

金融資産と実物資産を組み合わせた資産運用という、私自身が自分の資産で実践している方法をご紹介しました。意外だったのは、投資未経験者の方が大半であったにも関わらず、海外不動産党首やワイン投資といった実物資産への投資に対する関心が高かったことです。


金融資産1000万円までは、ネット証券で低コストのインデックスファンドを組み合わせて運用すべき。そして、金融資産が1000万円を超えてきたら、実物資産への投資の研究を始めるべき。昨年書いた「貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい」で紹介した資産運用のセオリーです。

効率性の高い金融市場では、人を出し抜く「歪み」を見つけるのは難しい。だから、信託報酬が1%以上かかるよな高コストのアクティブファンドは使わないで、信託報酬が0.4%~0.6%のインデックスファンドを組み合わせる。市場の成長を自分の資産が享受できるように、マーケット全体に幅広く資産を配分して、平均的な上昇率を取りにいく。

一方の不動産やワインといった実物資産は、効率性が低く、取引コストの高い市場なので、銘柄を調査して吟味し、長期運用することによって「歪み」から生じた割安な投資対象を見つける。

このような、金融資産と実物資産による「ハイブリッド投資」を提唱し、実践している人は、あまり見かけません。投資信託、日本株、FX、アメリカ不動産、ワイン、といったそれぞれの分野のエキスパートはたくさんいますが、それらをどうインテグレーション(統合)させて、自分の夢や目標に必要なお金を手に入れるという考え方は、まだ日本では根付いていないのです。

私は、資産運用は人生の夢や目標を叶え、豊かに生きるための単なる「ツール」だと思っています。お金は必要な金額だけあればよい。それをいかに手間をかけずに効率的に手に入れるかを戦略的に考えるべきなのです。

確かに、株式の銘柄選択や投資のタイミングを予想するのは、楽しいものです。しかし、「これからの注目銘柄」「プロが選んだ100銘柄」といった情報を使って、長期で資産は増えるのでしょうか?私は、そんな情報収集をする時間を、自分のやりたいことに使いたいと思います。

実は、資産運用とは、極めて個別性の強いもので、大原則はあっても、万人に共通の正解はありません。資産金額が大きくなれば、それだけ商品の組み合わせも複雑になり、専門家の個別のアドバイスが価値を持つようになります。

講演やセミナーをきっかけに、資産運用をする上で大切なことに気が付き、1人でも多くの方が豊かな将来を迎えることができるよう、これからも地道に啓蒙活動を行っていきます。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年2月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。


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