モチベーションの高い人たちとの新しい仕事のやり方を「実験」する --- 内藤 忍

アゴラ

2012年に資産デザイン研究所と一般社団法人海外資産運用教育協会という2つの組織を作って、個人投資家の資産運用に関する啓蒙活動を行っています。この活動には、4人のインターンがお手伝いをしてくれています。

立ち上げ直後の昨年の2月にインターン募集というブログを書いたところ、10名を超える応募を頂きました。当初は3月まで1名という予定だったのですが、熱意のある方が予想以上にたくさん応募してくれたので、最終的に4名の方にお手伝いをお願いしています。コンテンツの作成やセミナー当日の撮影、受付など、週末のお休みにも終日時間を割いてもらい、とても助かっています。


4名の方のうち、2名の方はフルタイムのお仕事が別にあって、週末くらいしかなかなか時間が割けません。今回、4名のインターンのうち、時間に余裕のある2名を、サポーティングメンバーとして、さらに踏み込んで仕事を手伝ってもらうようにしました。

誰と仕事をするかを考えた場合、私は仕事に対するモチベーションが高い人とやりたいと思っています。仕事としてやらされているという感覚ではなく、自分がやりたいことを前向きに取り組んでいる人たちです。

また、仕事には社会貢献という側面もあります。自分がやっていることが、社会に対してどのようなインパクトをもたらし、それがどの位世の中を変えることに貢献できるかも重要なモチベーションになります。

また、ある程度の金銭的動機も必要だと思っています。ボランティアで仕事をお願いすることもありますが、その場合はどうしても本業が優先になってしまいます。「仕事があるので……」と言われてしまったら、無理にボランティアを優先してもらうことはできません。仕事の対価として、感謝の気持ちを示す報酬というものも、きっちりと仕事をしてもらうために、ある程度は必要ではないかと思うようになりました。

サポーティングメンバーとして活動してもらう2名には、「社会に役立つ」「やりたい仕事」を「報酬を支払って」やってもらうことにしました。報酬に関しては、仕事の貢献度を、お互いに確認しながら、定期的に見直していくことにしています。

私は自分の会社を普通の会社のように社員を増やして大きくしたいとは、考えていません。むしろ、やる気のある人たちが、才能を持ち寄って、強みをお互いに提供し合うような新しい組織にしたいと思っています。

そんな夢のようなことが本当に実現できるのかという不安もありますが、最初からあきらめていては何も実現しません。まずは、やってみることです。

この方法がうまく回り始めたら、Web制作、マーケティング、コンテンツ制作など、さらにプロフェッショナルな人たちをサポーティングスタッフとして募集し、コラボレーションを進めていきたいと思っています。

毎日がチャレンジで、わからないことだらけですが、それを楽しめる環境にいられるのは楽しく、幸せを感じています。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年6月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。