脱法ドラッグ規制は販売ルート規制から始めよ

刀祢 邦芳

今大きな社会問題となっている脱法ドラッグ。法的には化学物質の成分で規制しようとしている。しかし、これは物質のバリエーションが無限にあるため難しい。
規制を既存の違法薬物規制の延長線で考えるためにどうしても違法な物質をリストアップするというブラックリスト的な考え方に立つところに限界がある。

逆に法的に認められた一般消費者に必要な化学物質や薬草、お香「以外」の販売は薬局または免許された「特定化合物販売店(仮称)」以外では認めないというホワイトリスト的な考え方に立つ販売ルート規制のほうが良いのではなかろうか?こうすれば巷の脱法ドラッグの販売店や国内ネット販売は全て撲滅できる。(海外からのネット販売となると難しいところもあるが、税関が目を光らせればかなり規制できるであろう)

医薬品と学校・企業の分析・実験で通常必要な化学物質以外を無免許で一般市民に販売する必要性はほとんどないはずなので、この規制はそれほど市民生活に影響はないであろう。
しいて言えばアロマセラピーの店に影響があるかもしれないが、既存の植物性動物性のアロマの種類はそれほど多くないのでホワイトリストは作れるはずだし、新しい原材料も頻繁には出てこないと推察するので大きな反対は出ないのではなかろうか?

規制緩和が時代のトレンドではあるが、このような新たな規制は絶対必要である。

従来からあるシンナーや接着剤の悪用は防げないが、今より事態は改善されるはずである。