少し前の話になってしまうのですが、7月4日に第四回となる東京都子供・子育て会議が開催されました。
傍聴に行くつもりが、当日は時間内に辿り着けず…。議事録やフローレンス駒崎さんの実況中継などを元に、内容の一部をご紹介させていただきます。
多岐に渡った議論の中に、7月1日から東京都が解説した
があります。妊娠・出産を控える女性たちの支援を訴えた塩村都議の一般質問に対して、東京都が回答していた「目玉政策」です。
(この質問中に、ヤジが飛んだのは記憶に新しいところです…)
この開設自体は望ましいことだと思いますが、問題はその運用。まず第一に、専門員の駒崎氏に
「意味不明」
と一刀両断されたように、曜日によって開設時間が違うというトリッキーな状態です。
色んなシフトで働く女性たちに配慮しつつ、専門家を雇う人件費を検討した結果かと思いますけど、ここには変にケチらずもっとリソースを配分するべきでは…。
ちなみに不妊・不育の相談ダイヤルに至っては開設しているのが火曜日(週1回)のみという状態です。
基本的な相談ダイヤルは週5~6日稼働していますから、こういうところにも「子ども・子育て」に対する予算配分の希薄さ、東京都の優先順位が現れているのではないでしょうか。
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他にも、テクニカルな点でいくつも問題があります。まず「見つけられない」(苦笑)。
インターネットから上記のほっとラインページにたどり着くまで、
東京都福祉保健局 >子供家庭 >相談窓口 >妊娠相談ほっとライン
と何階層にも下に行かねばならず、非常に不便です。そしてさっき気づいたのですが、なぜか上記の相談窓口一覧にもまだ入ってない!
さらに言えば、この相談窓口一覧にそれぞれのページURLをつけるべきですね…。
ちなみにこの指摘に対する東京都職員の答弁は、
「『妊娠相談ほっとライン』と検索すれば出てきます」
とのことです。
ダメダコリャ…
また、今の若い世代がもっとも利用しやすいであろうメールによる相談に対しては当初、
「返信に数日要する場合がある」
と寝ぼけたことを明記していたようですが、さすがにその文言は現時点では撤回されているようです。
(お急ぎの場合は電話で、と書いてあるけれど)
その他にも、サイトのスマートフォン対応がなされていないなど、妊娠・出産世代が利用しやすい窓口になるための改善点は無数にあります。
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こうした相談ダイヤルなどの設置は、悪い見方をすれば単なる「箱モノ」の一種です。
「作ったから、それでいいでしょう」という行政の言い訳にならないよう、きちんとした運用がなされていくかを精査していかなければなりません。
開設からまもなく一ヶ月。
相談件数や内容などの詳細が出てくると思いますので、運用の利便性と合わせてしっかりと確認し、意見を提言したいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は都議会議員、おときた駿氏のブログ2014年7月23日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださったおときた氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。