福島みずほ氏にネトウヨが質問すべきだったこと

2014年08月18日 02:05

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8月15日の「憲法BAR」にネトウヨが乱入して、福島みずほ氏に突撃インタビューしたのはいいのだが、「済州島で調査したのか?」と見当はずれな質問をしたので、彼女は「してません」と答えて終わってしまった。慰安婦訴訟の火付け役だった福島氏は、いまだにこの問題についてコメントを拒否している。


非常に細かいことだが、今後、朝日新聞の嘘を検証する上で重要なポイントがある。それは彼女が、最初は強制連行を主張していなかったということだ。1991年7月にNHKに金学順の話を売り込んできたときは「親に売られてキーセンになり、養父に連れられて慰安所に行った」という話だった。彼女もこのビデオの後半でそういっており、91年12月に起こした訴訟もそうなっている。

ところが朝日の植村記者は、金が「女子挺身隊として強制連行」されたと書き、提訴後の92年1月の記事もそう書いている。これは大きな事実誤認であり、訴訟の代理人だった福島氏はそれを知っていたはずだが、その後「強制連行された」と話を変えた。

公平にみて、植村記者が最初に金を強制連行と書いたのは、単に取材が足りなかった可能性もあるが、92年1月の記事は明らかに捏造だ。彼はその前に訴状を読んで、「キーセンになった」という話を知っていたはずだからだ(朝日の検証記事もこれを認めている)。しかし福島氏は朝日の間違いを指摘しないで、その誤報に合わせて訴状を書き換えたと思われる。

これはマスコミの注目を引く上では効果的だったが、最初は単なる損害賠償だった訴訟が、戦争犯罪を問う話にすり替えられて、大騒ぎになった。弁護士としては、話を大きくするのは当然だが、虚偽と知りながら訴状を書き換えるのは、弁護士倫理規定に違反するのではないか。

福島氏がなぜ訴訟を強制連行に変えたのかという問題は、件の記事が植村記者の単純ミスだったのか、それとも意図的な捏造だったのかを知る上でも重要である。ぜひ国会に呼んで質問してほしい。

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池田 信夫
アゴラ研究所所長 青山学院大学非常勤講師 学術博士(慶應義塾大学)

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