池上無双が大新聞社をも凌駕した革命

2014年09月03日 19:30

※朝日新聞東京本社(wikipediaより転載)
朝日本社ウィキ

どうも新田です。ミクシィもツイッターも禁止された新聞社で10年9カ月勤務していたことがあります。ま、わが古巣で記者のSNSの個人利用を事実上、制限していたのは、取材で得た情報をポロっとカキコしたり、ハイヤーを乗り回した様を自慢げにFacebookに投稿した不届きな若手記者がいて大目玉くらったことが契機だったそうです。まー、銀行と同じように情報漏えいを防ぐという目的だったわけですが、それとは対照的にここ2年、デジタル化シフトに力を入れ、記者のSNS利用を推奨してきた築地の上層部としては想定外の展開だったのは間違いないでしょう。はい。すでに話題騒然、池上さんの従軍慰安婦報道を巡る原稿掲載を拒否った件で、朝日の良識ある記者さんたちが次々に叛旗を翻し始めました。まとめサイトも出来上がっております。


既存メディアをクソ貴族と本音では思っているであろう、スーパーエリートサラリーマンの田端さんたちは、「さっさと辞めれ!」と無理難題をふっかけているわけですが・・・。
140903田端

まぁまぁ、「そうしたゼロか100か」的な言い方は物事を前身させるのに現実的ではないしな・・・おっと、こちらでは・・・。
隊長

た、隊長、記者さんたちに絡んでは煽ってるなー(汗)ははは。

私は率直に言って、実名で堂々と「おかしいことはおかしい」と言い切ったことは評価しています。とても、どこかの新聞社では考えられない、談論風発さといいますか、これぞリベラル論壇をリードしてきた朝日新聞の真骨頂ではないでしょうか。業界外との人材流動性がほとんどない今の新聞社にあって、画期的なことに間違いはありません。

おそらく池田先生が今夜あたり「朝日新聞のジャスミン革命」と題したブログをお書きになるのかもしれませんが、インターネットが既存メディアにもたらすレジームチェンジとして、もうひとつ注目したいのは、叛乱ツイートの発信源が「池上彰」という個人のジャーナリストに始まっていることです。(※注・投稿直前に池田先生、もう書いてました…苦笑)

誤報を認めた後も社長が記者会見で釈明をされることもなく、朝日キラーの定番サンケイ新聞、お盆のお休みを狙い撃ちされた恨みとばかりに週刊誌、そしてアゴラなどのネットメディアでボロカスに言われ、さらも拡販のチャンスとばかりに攻勢をかけ始めた我が古巣や竹橋方面からの参戦にもじっと耐えていたわけですが、池上さんという個人ジャーナリストと衝突しただけで一気に局面が変わりました

言うまでもなく、池上さんは日本のジャーナリストで知名度、信頼度、影響力は断トツです。ネットメディア“ごとき”は勿論、テレビも新聞も三大出版社もひれ伏して出演・寄稿をお願いするほどの存在であり、都知事選に出ていれば舛添さんだって歯が立たなかったと思います。これが失礼ながら江川紹子さんや津田大介さんあたりだったら、ここまでの騒動に発展したかは微妙だったかもしれません。もちろん、鉄壁の「無双」と言われるほどブランドがある池上さんの力なのですが、それであっても、「個人」の池上彰が、創刊135周年の歴史を持ち、我が国を代表するクオリティーペーパー(⇒皮肉じゃないよ)を発行する大新聞社を根幹から揺るがそうとしているところに、メディア業界のパワーシフトが本格化する象徴的事件として、今後評価される気がします。

なお、このタイミングでですね、新聞協会賞が同日発表され、朝日新聞の「『徳洲会から猪瀬直樹・前東京都知事への5千万円提供をめぐる一連のスクープ』と関連報道」(東京社会部、特別報道部)が選ばれたそうです。一線の記者は頑張ってるゾ。応援してます。再生への一歩は現場からですね。

さて、お知らせ。今夜11時から、ニコ生で内閣改造を巡って、塚越健司さん、岩田温さん、増沢諒さんたち若手論客と対談いたしますが、討論の流れでこの話が出るかなー。これからメシ食ってスタジオに行くので、とりあえず速報的に書いてみました。ではでは。

新田 哲史
Q branch
ソーシャルアナリスト/企業広報アドバイザー
個人ブログ

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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