資産運用のもう1つの重要なテーマは「タックスコントロール」 --- 内藤 忍

アゴラ

今週発売の2つの雑誌に、コメントを掲載していただきました。「週刊新潮」と「ビッグトモロウ」です。どちらも、資産運用に関する内容です。

週刊新潮は「『劇症円安』の資産防衛術」という特集で、円だけで資産を保有していることの危険性を指摘しました。具体的な対策として、海外不動産投資についてもシンプルにご紹介しています。

一方の、ビッグトモロウは、実践海外不動産物件購入までの4ステップという内容で、アメリカや新興国の不動産投資のステップを見開き2ページで特集していただきました。


資産運用に関しては、私自身の実践している方法をいつも取材の時にお話しています。今回も、

外貨資産を保有しないと「リスクを取らないリスク」が発生する
1000万円までは、投信積立を使ったインデックス分散投資で資産を増やす
1000万円を超えたら、海外不動産への投資を考える
海外不動産投資は現地を視察するミクロ分析が必須
リスクを取らなければリターンは得られない

といったお話をしました。

自分の持っている資産の実質的な価値を減らさないように資産運用を実践することは、人生においてとても大切なことだと思いますが、もう1つ投資家として考えるべき重要なテーマは「タックスコントロール」です。合法的な「節税」によって、自分の資産を守る方法です。

来年1月からは、相続税の課税強化が決まっています。これによって新たに相続税の納税義務が発生する人が、200万人増えると予想されています。相続は、お金持ちだけの問題ではなく、普通の人の問題になっていくのです。

相続税の「タックスコントロール」の方法について、専門の税理士は不動産と生命保険の活用をアドバイスしています。といっても、生半可な知識で素人が対策を考えるのは危険です。まず、資産の状況を把握し、家族構成などから相続税の資産を行い、その上で対策を検討するというプロセスが必要なのです。

資産デザイン研究所にも、最近資産運用と相続を合わせて相談される方が増えてきました。しかし、パーソナル・コンサルティングは、12月まで予約が入っており、個別で対応するには時間が足りません。

そこで、相続税の相談件数は7000件超という、日本一の税理士法人さんとコラボレーションして、セミナーを開催することを計画しています。

こちらも、内容が具体的に決まり次第、毎週金曜日に配信する資産デザイン研究所メールで、詳細をご案内いたします。自分の親にも聞いてもらいたいような、具体的で有益な内容を目指して準備するつもりです。

編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年9月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。