『もしもしにっぽん』裏話 ~ おもちゃの巻 --- 中村 伊知哉

2014年10月02日 10:46

きゃりーぱみゅぱみゅさん主演の「もしもしにっぽん」。
 
ICHIYA’s POP EYE、「おもちゃ」の巻。

たまごっち って知ってる? 遊んだことのある人も多いのではないですか?

画面の中に登場するキャラクターにエサをあげる。掃除をする。遊びながら育てていく。こまめにコミュニケーションをとれば機嫌がいい。が、えさをやり忘れると怒ったり、死んだりする。そして育てていくと、いろんな種類のキャラクターに変身する。

典型的なクールジャパン。かわいいキャラクターと、ハイテクノロジーの組み合わせです。


たまごっちは子ども向けのおもちゃです。しかし、大人も遊べるように設計されています。しかも「育てる」という新しいアイディアが加わったものです。
 
日本のおもちゃには、「かわいい」と技術とを組み合わせて、大人も遊べるものが多い。デザインと技術の両方に徹底的にこだわって、大人にも魅力があるように作られているんです。

おもちゃ店には、多くの大人が自分のために買いに来ています。ミニ四駆のように、制作技術を要するプラモデルがあります。クッキングトイのように、親子で楽しむ科学的なものもあります。ペットロボットも大人のおもちゃ。家族のコミュニケーションのためのものです。

「ビーストウォーズやガンダムの人形のメカニズムを知りたい。」

MITの教授たちにせがまれて、彼らと日本の玩具会社を数社回ったことがあります。十数年前のことです。先端技術を研究するアメリカの権威が、日本の小さな会社でおもちゃを作っている職人の技術にとても驚いていました。それはぼくにも印象的でした。

マニアックなおもちゃも多いです。プラモデルには、クルマや飛行機に加えて、城や庭のプラモデルもあります。 小さいものを精密に作ることにこだわるんですね。

けん玉やコマ回しのように、チャンピオンシップを競う全国的な大会が開かれるジャンルもあります。それらは柔道や空手と同様の「道」とみなされています。技を競うだけではありません。礼儀や精神的なものも問われます。単なる遊びではなくて、文化を作り上げているんです。
 
6月に開催される東京おもちゃショーにぼくは毎年参加しています。前回は148社が35000点の商品を展示しました。前回驚いたのは、とても多くの会社がスマートフォンやタブレットのおもちゃを展示していたことです。

デジタル道具で、ゲームや占いを楽しんだり、音楽や写真で遊んだりできます。勉強もできるし、コミュニケーションもできます。子どものおもちゃも急速に情報社会タイプに変化しているんです。おもちゃも新しい技術を取り入れて、どんどん進化するようです。

あなたの周りにも、日本のおもちゃがあるかもしれません。探してみて。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2014年10月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。

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