安倍内閣はハーバード院卒が3人に

2014年10月21日 07:09

小渕経産相と松島法相の不祥事による辞任が続いた。両者とも女性閣僚ということで、安倍内閣が力を入れている女性の活躍推進「ウーマノミクス」が下火にならないことを願いたい。

空席となったポストには、経済産業大臣に宮澤洋一氏、法務大臣には上川陽子氏が新しく任命された。両者ともにハーバード大学行政大学院ケネディスクール出身だ。宮澤氏は1978年大蔵省職員のときに、上川氏は三菱総研勤務後1988年にそれぞれ修士課程を修了している。


他にも、現内閣では塩崎厚労相もハーバード大学ケネディスクールの出身で、日銀から留学し1982年に修了している。内閣改造前は茂木敏光経産相、林芳正農林相もケネディスクール出身で、茂木氏は現在は選挙対策委員長と党四役を務めている。

現役閣僚3人、党四役1人がハーバードのケネディスクール出身となり、一昔前の東大法学部、近い例では野田内閣の松下政経塾内閣のようなプチ「ハーバード内閣」の様相を呈してきた。長い間、日本は政治家も官僚も日本の中だけを見ていれば事足りていた時代から、グローバリゼーションの進展により留学経験者で国際感覚のある人材が重宝されるようになってきた象徴とも言えるかもしれない。

私自身はハーバード教育大学院に留学し、ケネディスクールに来ていた官庁や日銀、政府系機関の人たちとともに日本の将来について語り合った。その一人である財務省職員で世界銀行出向中の池田洋一郎氏が留学体験を中心に『ケネディスクールからのメッセージ』という本を書かれていて、大変面白い。


私が仕事で手掛けている「日本財団国際フェローシップ」でも、行政官や民間団体職員、大学研究者のミッドキャリア人材を海外の大学院やシンクタンクなどに派遣している。ハーバードやCSIS、ブルッキングス研究所などで研鑽を励んだフェローたちが、日本の知を世界に発信し、社会課題の解決に取り組んでいくようになることが狙いだ。いずれ政治家として活躍する人も出てくるかもしれない。

安倍内閣の不祥事と政権への打撃にスポットがあたっているが、ケネディスクール出身の3閣僚を抱える「ハーバード内閣」の仕事ぶりにも注目したいところだ。

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学びのエバンジェリスト
本山勝寛
http://d.hatena.ne.jp/theternal/
「学びの革命」をテーマに著作多数。国内外で社会変革を手掛けるアジア最大級のNGO日本財団で国際協力に従事、世界中を駆け回っている。ハーバード大学院国際教育政策専攻修士過程修了、東京大学工学部システム創成学科卒。1男2女のイクメン父として、独自の子育て論も展開。アゴラ/BLOGOSブロガー(月間20万PV)。著書『16倍速勉強法』『16倍速仕事術』(光文社)、『マンガ勉強法』(ソフトバンク)、『YouTube英語勉強法』(サンマーク出版)、『お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記』(ダイヤモンド社)など。

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