無事に還ってこい「はやぶさ2」

アゴラ編集部

映画にもなった探査機「はやぶさ」は、世界中の科学少年たちの胸を熱くしました。その後継探査機「はやぶさ2」を搭載したH-llAロケットが、12月3日、鹿児島県の種子島宇宙センターから発射され、宇宙空間で「はやぶさ2」やほかの3機の衛星を分離、打ち上げはとりあえず成功しました。

最初の「はやぶさ」は、2003年5月9日に打ち上げられ、2005年に目標である小惑星イトカワ(25143)に到達し、サンプル採集後、2010年6月13日に地球へ帰還してきました。小惑星からサンプルを採って還ってくる、というミッションは世界初。途中で様々なトラブルに見舞われ「奇跡的」に成功した、と言われています。


「はやぶさ2」が向かうのは、地球から約3億キロ離れた「1999JU3」という小惑星で、イトカワが岩石主体だったのに比べ、有機物や含水鉱物などがあると期待されている天体です。「はやぶさ」と同様「はやぶさ2」もサンプルを採取して還ってくる、ということになっているんだが、予定では2018年6月か7月頃に目的の小惑星に到着し、約1年半、探査をした後、2020年の11月か12月頃に地球へ帰還するそうです。

6年間、往復約52億キロの旅、というわけで、成功すれば東京オリンピック後の一大イベントで盛り上がること確実でしょう。初代「はやぶさ」で感動した少年が宇宙科学者を目指す、なんてことも日本中で起きたと思われるんだが、こうしたチャレンジが多くの優れた後進を育てる、というわけです。

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「はやぶさ2」。JAXA提供「はやぶさ2のパンフレット」より。

sorae.jp
小惑星探査機「はやぶさ2」、出帆 6年にわたる航海のはじまり


The 17 Most Corrupt Countries In The World
BUSINESS INSIDER
世界でもっとも腐敗した17カ国、という記事です。もとの調査は「TRANSPARENCY INTERNATIONAL」によるものなんだが、気になる日本は上から15番目、ベルギーと同じくらいです。腐敗度が低い1位はデンマーク、2位ニュージーランド、3位フィンランド、4位スウェーデン、5位ノルウェー、と北欧勢が続きます。
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TRANSPARENCY INTERNATIONALより。

China’s CX-1 Missile Now Exportable
DefenceNews
先月、中国の珠海で開催されていた航空ショーで、中国の国産超音速巡航ミサイル「CX-1」を初公開したそうです。車載型のミサイルで、地対地、地対艦の攻撃能力があります。米海軍の空母機動部隊にとって、対艦ミサイルはやっかい。この記事によれば「CX-1」の性能は、260kgの弾頭を280kmの距離で運用できると考えられ、1987年に各国で締結された「大量破壊兵器の運搬手段であるミサイル及び関連汎用品・技術の輸出管理体制(Missile Technology Control Regime、MTCR)」制限内に収まっている、と書いています。ただ、性能の詳細についてはわかっていません。
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中国「CX-1」ミサイル:画像は人民網より。

Will a bad marriage ruin my health?
the guardian
夫婦はしょせん赤の他人同士なので、よほど馬が合わないと四六時中、顔を合わしていることなどできません。考えてみれば夫婦とは不思議な関係です。この記事では、結婚生活に失敗すると健康まで台無しにする、と書いている。逆に考えれば、良好な結婚生活は健康にいいのかもしれません。

540,000-Year-Old Shell Carvings May Be Human Ancestor’s Oldest Art
livescience
人類の祖先の一つ、ホモ・エレクトゥス(homo erectus)は、数十万年前から数万年前までにアジアにいた、と考えられている「原人」です。昔はピテカントロプス・エレクトゥスと呼ばれていたんだが、今は「猿人」を意味するピテカントロプスは使われていません。彼らは我々より「原始的」とされています。しかし、この記事によればホモ・エレクトゥスという人類の祖先が、初めて「芸術」を作ったらしい。貝殻に傷つけられた紋様などからそれがわかるそうです。
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ホモ・エレクトゥスによって「M」字が刻まれた、と考えられている二枚貝の貝殻。Photo credit: Wim Lustenhouwer | VU University Amsterdam.


アゴラ編集部:石田 雅彦