これまでの「自分」をスパッと斬り捨てられますか --- 岡本 裕明

2014年12月23日 14:24

LINEの森川亮社長が退任し、顧問に退くと発表されました。47歳、LINEがグングン成長しているこの時にぱさっと後進に道を譲ることができる森川氏には本当に尊敬の念を持っております。

氏自身のブログによると日テレ、ソニーを経て2003年同社の前身であるハンゲームジャパンに平社員で入社し、日本で最大のゲームサイトに成長させ、2007年に社長に就任。2010年にライブドアグループと合体、11年にLINEが生まれています。その後も多々組織変更を行いながら事業の拡大にまい進、今年は上場するのではないか、と見られていました。


たまたま日経ビジネスの11月24日号の編集長インタビューは森川氏だったのですが、その中で今年、上場しない理由が会社の収入のバランスが国内に偏り過ぎていることでアジアを中心に世界に打って出なくてはいけない会社としては成長のバランスと足元を固めることが先決、としています。

同社のライバルとされているWhatsAppやWeChatは月間アクティブユーザーの数において遥か彼方を驀進しています。よってLINEは今や多くの日本人にとっては使い勝手のよいコミュニケーション手段でありますが、グローバル社会を見ればまだヒヨッコだという謙虚さとも受け止められます。

とすれば日本でどれだけ話題になっても目指す成長が地球儀ベースであるというチャレンジに同じ日本人として敬意を表するとともに心の中で応援もしてきたつもりです。

その氏が社長退任後に目指すのが「今後は、これまでも行ってまいりましたアントレプレナーやスタートアップ企業の支援、育成事業や新規事業にさらに積極的に携わっていきたいと思っています。このまま隠居するにはまだ若いつもりです。LINEや、分社したNHN PlayArtの社員に負けないよう新たなチャレンジをしようと思います。」と鼻息が荒い所は素晴らしいの一言です。

自分の人生をいくつかに区切ってその一つ一つに成長と結果を求め、達成したら次のステージに行く、という事は日本の社会ではあまりなかったはずです。それは終身雇用という雇用制度が長く存在してきたからであり、人と社会は急には変れないという社会でした。例えば終身雇用は今でも日本にとって重要な仕組みではないか、と議論され、また、そのような会社も存在しているいることは事実です。しかし、雇用を確保するというのは雇用主の目線で、雇われる方は辞める自由がある、という点が抜けています。まさにその変革期の中で育ったのが67年生まれの森川氏だとも言えそうです。

誰か忘れましたが社会人生を20年スパンで考えよ、とおっしゃられた方がいます。私は今まで大体10年スパンを一つの大きなうねりと考えていますし、最近はその中の小さな波を1~2年スパンで繰り返すことだと思っています。つまり、小さい波を5、6回こなして大きな波を作る、という事でしょうか? 私事で申し訳ないのですが、今年はその大きなスパンをほぼ達成しました。目論見より1年早くしての達成となりました。

ただ会社に行って、ただ言われたことをして、ただ給料をもらって、ただ生活している人がほとんどだと思います。それをバサッと斬り、自分に鞭を打てるか、それであなたの人生の色は大きく変わると思います。

今日はこのぐらいにしておきましょう。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2014年12月23日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった岡本氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方は外から見る日本、見られる日本人をご覧ください。

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