「巨人」マクドナルドの捲土重来はあるか

2015年01月15日 23:18

ファストフードの「巨人」マクドナルドの迷走と呻吟が収まりません。日本における「ハンバーガー文化」を作りあげてきたのは同社であることは間違いなく、ずっと右肩上がりで業界を睥睨してきたのが、創業者の藤田田氏の後を襲った原田泳幸氏が辞めるちょっと前あたりから変調を奏で始めました。


巷間取り沙汰されているように、藤田・原田体制は日本市場に適した戦術戦略で成功をおさめてきたわけで、日本での収益が無視できなくなってきてから本国本社からの「締め付け」が厳しくなり、そこからおかしくなり始めた、というストーリーなのでしょう。この「RT」でも金属片が入ったチーズバーガーについて書いています。日本で「信じられないことが起きている」というような筆致。マクドナルドの世界戦略にとって日本は決して無視できない市場でしょう。どこか基本的な部分で重大な齟齬が起きているとしか思えません。

ペヤングのソース焼きそばから昆虫が発見され、SNSへ上げられてから大きな話題になり、ペヤングはしばらく同製品の販売を中止せざるを得なくなっています。SNSなどネットの影響はかなり大きく、それまで内々でことを収めてきた問題が簡単に衆目注視されるようになりました。マクドナルドはマスメディアと広告代理店にとって「巨大」な広告主だったでしょう。これまで同じ問題が起きても、大きく報じず荒立てず「穏便」にすませてきたのかもしれません。

しかし、水に堕ちたイヌを一斉に叩くのもマスメディアの性分です。マクドナルドの「不祥事」もこう頻繁に出てくれば、さすがにかばいきれなくなったんでしょう。かばえなくなった、となれば身を翻して批判を浴びせることにしたのかもしれません。一方、マクドナルドの記者会見のお粗末さも、この問題で火に油を注ぐことになっています。

表題の記事では、米国の大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングが、価格を下げることでマクドナルドの顧客を奪っている、と書いています。どうやら米国でもデフレ経済が蔓延し、ファストフードの価格競争が激化しているようです。一方の米国マクドナルドは、良質な原材料や質の高さをアピールし、価格での競合には加わっていないらしい。客席に備えられたタッチスクリーンで、パンズや肉、チーズや野菜などのトッピングを自由に選ぶことでオリジナルのハンバーガーを作るようにしつつあるそうです。日本のマクドナルドもこのまま手をこまねいてはいないでしょう。イメージを良くするための手を何か打ってくるに違いありません。

BUSINESS INSIDER
Burger King Has A New Tactic To Steal McDonald’s Customers


Amazon and Netflix shine at Golden Globes, prove original content has come of age
VB news
1月11日に発表された第72回ゴールデン・グローブ賞で、米国アマゾン・ドット・コム制作のオリジナル・ドラマ『トランスペアレント(Transparent)』が、テレビのコメディ・ミュージカル部門で作品賞と男優賞を受賞して話題になっています。アマゾンの有料動画ストリーミング・サービス「Amazonインスタント・ビデオ」で放映された作品で、ジェフリー・タンバーが主演。トランスジェンダーをカミングアウトした父親と、その家族の葛藤を描いています。ネット上のオリジナル・コンテンツが、ゴールデン・グローブ賞を受賞する時代に入った、というわけ。同じく米国のストリーミング・サービス「Netfix」は、昨年2014年のエミー賞で『ハウス・オブ・カード 野望の階段』が9部門にノミネートされて話題になりました。「Netfix」は2014年のアカデミー賞で『’The Lady in Number 6』が短編ドキュメンタリー賞を受賞。日本ではまだ視聴できない作品が多いものの、これからアマゾンやNetfixなど、ネットのストリーミング・サービスが出すオリジナル・コンテンツに目が離せません。
『House of Cards – Season 3』Official Trailer – Netflix

2016 Ford Mustang Shelby GT350R Is A Track-Honed Hooligan
MOTOR AUTHORITY
米国の景気が良くなるにつれ、自動車産業も元気を取り戻しつつあるようです。フォードは、シェルビーGT350R「マスタング」を発表しました。ほとんどサーキット仕様で、空気抵抗を軽減し、サスペンションを最適化したモデルになっている。
0002
フォードのHPより。かなりカッコイイ。

The mystery of the Alpine long-eared bat
PHYS.org
耳の長いコウモリ類は、ウサギコウモリなどと呼ばれます。日本にもニホンウサギコウモリ(Plecotus sacrimontis)、というのがいる。ただ、ニホンウサギコウモリは、ヨーロッパのウサギコウモリとは遺伝的にかなり違うようです。そのヨーロッパでつい最近、2003年に新たに発見されたのがアルペンウサギコウモリ。オーストリアアルプスで見つかりましたが、ピレネー山脈などにも棲息しているらしい。一般的にコウモリ類はわりに暖かい地方にいます。しかし、このアルペンウサギコウモリは、標高1500m以上の環境に適している。この記事では、彼らが暖かさが苦手だからではなく、高地という環境に適応した結果なのではないか、と書いています。
00001
空中でホバリングするアルペンウサギコウモリ。Credit: UPV/EHU

An Oil Pipeline Is Suspended Above Alaska’s Melting Tundra
io9
温暖化のせいか、北極圏の氷が大量に溶け出していることは有名です。その影響はシロクマが飢えるだけではない。この記事では、もともと凍った固い大地であるツンドラに敷設された石油パイプラインが、ツンドラが溶け出すことであちこちが寸断されている、と書いています。凍土が溶けるだけではなく、大地自体が湿地帯のように水没するわけで、これは近い将来、大きな問題になりそうです。


アゴラ編集部:石田 雅彦


アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑