64歳の今、音楽と共に読書あり

北尾 吉孝

昨今小生は、ながら族の仲間入りをしたみたいです。

過去、音楽を聞きながら本を読むなどということは一切ありませんでした。


本を読むのは常にある種の味読であり、片方で集中して読むということに努めてきました。

良書というのは、良く味わいながら読まねばなりません。

私の場合、1冊の良書を何度も繰り返して読みます。

常日頃から古典に親しみ、また様々な書物を読んでいます。

『論語』なら『論語』を何十回も読んでいる中で、最近好きな音楽を聞きながら読むということが増えてきています。

その方が何となく違った考えや気付きが、あるような気がしています。

口実かもしれませんが好きな音楽を聞くと、アルファ波が出て良いのかもと思い始めたというわけです。

ちなみに、私の好きな音楽というのは古めかしいものばかりですが、最近はYouTubeで簡単に探せるようになりました。

例えば、古賀政男作詞・作曲の「影を慕いて」を藤山一郎が歌っていたです。

また、同じく古賀政男作詞・作曲の「思い出の記」もお気に入りで、古賀政男本人以外が歌っているのを私は殆ど聞いたことがありません。

あるいは、秋川雅史が歌う「津軽のふるさと」「イヨマンテの夜」「いい日旅立ち」「荒城の月」、更には「五月のバラ」「千の風になって」等も好んで聞きます。

言ってみれば秋川雅史のファンなのだろうと思いますが、「イヨマンテの夜」については元々の伊藤久男の歌を聞くのも好みます。

また、伊藤久男の「あざみの歌」も好みです。

女性歌手では、倍賞千恵子の「あざみの歌」も好きです。

「津軽海峡・冬景色」を洋装で歌っていた出立ての頃の石川さゆりも好きでした。

後は坂本冬美の「夜桜お七」、そして美空ひばりの「みだれ髪」と、極限られた歌を順繰りに聞いています。

後者は星野哲郎という人が作詞したもので、その歌詞は実に素晴らしく、今これ程の歌詞を書ける人は最早いないのではとすら思っています。

車中でも此の歌を何度も流し続けていますから、運転手さんも辟易しているのではないでしょうか(笑)。

以上、64歳になって新しく出てきた傾向です。

之が良いのか悪いのかは分かりませんが、段々と嗜好が変わってきたのかもしれません。

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