タイバーツは円の3倍ではなく、今や「円の4倍」に近づいている --- 内藤 忍

アゴラ

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タイのスタディツアーから月曜日の早朝に帰国しました。金曜日の深夜に出発し、土日をフルに使って視察をする「1泊4日」のツアー。さすがに、帰宅して、このブログを書いたら、ベッドで仮眠しようと思う位、ハードでした。


ハードなのは、スケジュールだけではありません。タイバーツが円に対して上昇しているのは、タイに不動産投資をしようと思っている投資家にとっては、投資のハードルになりつつあります。

以前は、1バーツ≒3円と換算して、バーツの表示を3倍して考えれば良かったのですが、今や、3.7レベルまでバーツが対円で上昇してきています(グラフ)。3倍ではなく4倍換算で計算しないといけなくなってしまいました。

これは、不動産購入の場合には、かなり効いてきます。例えば、平方メートル単価90,000バーツのシラチャの物件の場合、30平方メートルの部屋なら、価格は2.7Mバーツです。以前は、これを3倍した800万円程度で購入できたのに、1バーツ=3.7円としても、1000万円近い資金が必要になるのです。

不動産に限らず、レストランで食事をする時も、以前感じたような激安感が薄れてきたように思います。ホテルの値段も日本とそれほど変わらないレベルになってきている。確実に円安の影響が出ています。

今後さらに円安あるいはバーツ高になれば、益々投資がやりにくい環境になっていきます。プレビルドと呼ばれる建設前の物件を購入する場合、支払を将来にわたって分割で行うのですが、支払金額がバーツでは固定されていても、円ベースでは思わぬ金額に跳ね上がる可能性があります。タイに限らず注意が必要です。

スタディツアーの打ち上げはバンコクの有名店で、タイスキ鍋を食べました(写真)。今回も参加した13名の方が、それぞれ個性的で自分のスタイルでツアーを楽しんで頂けたようで良かったです。次回のスタディツアーはまだ具体的に決まっていませんが、資産デザイン研究所メールでご案内いたします。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年3月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。