男はなぜ「液体をかけたがる」のか

何かの「液体をかける」という事件が、どうも全国で頻発しているようです。国宝などの文化財への被害は、4月上旬から奈良や京都の寺社城郭、仏像などに起き始め、模倣犯と思われる事件が滋賀県や兵庫県、新潟県、福井県、さらに茨城県や静岡県など全国へ広がっている。この液体、どうも機械油のようなもののようです。

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寺社仏閣などへ油などがかけられる事件が頻発している。※写真は記事とは関係ありません。


性的変質者の事件では、液体を女性へかける男性も多い。4月2日には、福岡県で帰宅中の女性が男から液体をかけられる事件が発生しました。7日には、群馬県内で買い物中の女性へ相次いで硫酸などをかけた事件の容疑者が逮捕されている。硫酸は劇物で、傷害事件になっています。

また、体液、つまり精液をかける事件も昔からありがちです。9日には、JR総武線の電車内で自身の体液を女性にかけた器物損壊の疑いで容疑者を逮捕した、と警視庁が発表。この男はこれまで100回以上も同様の行為をしていたらしい。冒頭の寺社への油をかける事件の犯人も、防犯カメラの映像などから犯人は男のようだ、という報道が出ています。

男性の一部には、液体をかけたり女性を濡らす行為で性的な興奮をおぼえる性癖をもつ人がいます。昨年2014年4月、JR五反田駅のホームで若い女性へローション状の液体をかけて逮捕された男は「これが一番興奮した。毎日のようにやった」と言っています。フェティシズムの一種なんでしょう。しかし、赤の他人にやれば総武線の事件のように、これは立派な器物損壊罪になります。

自分の歪んだ欲望を第三者の女性へ向けるような卑劣な男は、社会的にも厳しく糾弾されるべきです。女性をストレス発散や性的欲求の発散対象「物」 としてしかみていない。ひょっとすると、寺社仏閣も寛容や慈悲の象徴として、こうした変質者にとっては一種の女性的な対象なのかもしれません。もちろん、表題の記事によると、重文や国宝級の文化財への行為は、器物損壊より罪の重い文化財保護法違反になります。

弁護士ドットコムNEWS
国宝に「油のような液体」かけられる被害が続出・・・どんな「犯罪」になるのか?


Making Perfume From the Rain
The Atlantic
コスメメーカー、ゲランの香水に「シャリマー」というのがあります。サンスクリット語で「愛の神殿」という意味で、インドの皇帝が王妃のために作った宮殿タージマハルの噴水をイメージして作られたらしい。この記事では、17世紀のインドの遺跡から香水を作るための粘度製の蒸溜ポッドが出土した、と書いています。

Italian company hopes to market synthetic eyeballs
gizmag
イタリアの「MHOX」という企業が人口眼球を作り出そうとしている、という記事です。眼病の治療用、光学的に強化されたもの、通信機能が付加されたものの三タイプを用意するらしい。同社では、2027年には市場に出るだろう、と書いています。
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MHOXのHPより。眼球の組織が形成されている。

First ‘halal’ sex shop gets support in Saudi Arabia
arabian business.com
海外からの観光客が増えてきて中にはイスラム教の人たちも来日するようになっています。横浜のラーメン博物館にもイスラム法上で食べられる「ハラル」食を用意するようになったらしい。表題のものは、サウジアラビアに最初の「ハラル」風俗店が出る、という記事です。しかし、やはりイスラム国。ポルノめいた商品が並ぶわけではなく、艶めかしい香料などが売られるだけのようです。

戸建て住宅用のLTE被災度判定計、KDDIとミサワホームが共同開発。『家のIoT』実現
engadget日本版
いわゆる「スマート住宅」の開発は、ミサワホームや積水ハウスの二強に表題の記事のミサワホームなどが参入してしのぎを削る状態になっています。まったく畑違いのモーターショーにも、EV電源活用のモデルハウスを展示したりしている。記事で紹介されているミサワホームのものは、クラウドへ情報を集約し、地震被害を軽減することが目的のようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦