Huaweiが秘密のヴェールを脱ぐ日

2015年04月28日 11:16

Huaweiがいよいよ米国のITガリバーとの直接対決に乗り出していくようです。日本のIT企業が成し遂げられなかったことを中国の企業がやる、という時代になってしまった。Huaweiは、すでに米国のFacebookやApple、Googleなどを急追する位置にいます。Huaweiの本社は広東省の特別区、深セン市にあり、ちょっと前には米国やオーストラリア、韓国などでスパイ疑惑事件を起こしたことでも有名です。しかし、これらは濡れ衣という指摘も多く、やはり米国内のHuaweiへの脅威論がこうした雰囲気を醸成していたようです。


創業者は一代で世界的なIT企業を育て上げた任正非(Ren Zhengfei、レン・ツェンフェイ)氏。文革の影響で重慶大学を苦学して卒業後、人民解放軍に入っていたようで、こうした経歴があらぬスパイ容疑をかけられる背景にあるのかもしれません。また、スパイ行為はしていなくとも、上場せず非公開のHuaweiには秘密主義のイメージも強い。また、ちょっと強引な企業買収や誠実さに欠ける態度が問題になったりもしています。米国内では同じ中国系IT企業のアリババがニューヨーク証券取引所へ上場していますが、上場にともなう情報開示は一種の踏み絵なのかもしれません。

任氏は、海外出張も一人で行き、空港からタクシーでホテルまで移動するような人柄で、彼自身のHuaweiの持株比率は1%ほどに抑えているそうです。ほとんどの株式は従業員の持ち株制にしつつ非上場を貫いているのも、莫大な上場益で若い富豪が生まれることが企業の活力を削ぐ、という彼の哲学かららしい。Huaweiの急成長に慢心せず、常に「冬の時代の到来」に備えておけ、ということなんでしょう。任氏は千昌夫のファンということで、『北国の春』という本も書いている。Huaweiにも踊り場があり、苦しい冬の時期を乗り越えることが肝要、という考えを持っているようです。

表題の記事では、EUなどヨーロッパでは米国発IT系企業の進出や米国製品の席巻に対抗する上で中国製、特にHuawei製を導入する傾向がある、と書いています。中国のAIIBもEU各国が参加し、対米的な動きを見せてもいる。一方、Huaweiの日本法人はこの「ファーウェイ 知られざる『日本研究所』に迫る」という日経の記事によれば横浜での研究開発を加速させています。企業向けサーバーから携帯端末などのBtoCへも進出しつつあるHuawei。秘密主義のヴェールに包まれたHuaweiが、その全貌をあらわにする日も近いようです。

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2014年のCEATEC JAPANにおけるHuaweiブース。

Agile Cat – in the cloud
Asia の調査 4/19~4/25:Huawei の勢いが止まらない


Before you judge the Baltimore protesters, read this Orioles executive’s defense
QUARTZ
また米国で警察官による黒人への暴行殺害嫌疑が起き、事件の舞台であるメリーランド州ボルチモアで黒人による争乱が起きています。ボルチモアといえば、全米有数の医薬系学部群を擁するジョンズ・ホプキンス大学があり、エドガー・アラン・ポーの故郷としても有名ですが、今では治安の悪い場所の多い街としても悪名が高まっているらしい。街中に監視カメラがたくさん設置され、特に黒人居住地域は荒れている。この記事では、人種間の不毛な争いは何ももたらさない、と言っていますが、こういう事件が頻発する背景には、やはり人種間の経済格差と潜在的な差別感情があるんでしょう。さらに、銃社会なので、警官の側もいつ撃たれるかわからない不安の中で勤務している。こうした背景と緊張感が、様々な軋轢に拍車をかけ、不測の事態が起きやすくなっています。

Preventing a Fukushima disaster in Europe
PHYS.ORG
福島第一原発の事故を教訓にし、リスクマネジメントやセキュリティに活かす動きがヨーロッパで盛ん、という記事です。日本では、なかなかあの教訓を活かせず、無駄に原発が休止状態になり続けている。客観的合理的は判断で原発を考え、再稼働すべきものは動かしていく方向へ早く舵を切るべきではないでしょうか。

Mushrooms Strengthen Immune System, Study
Counsel&Heal
キノコが免疫系を強化する、という研究結果を紹介している記事です。フロリダ大学の研究チームは、21歳~41歳までの52名の参加者に、乾燥シイタケを4週間食べさせたらしい。すると炎症性タンパク質の量が下がった。乾燥シイタケ、食べましょう。

5 Foods We Thought Were Bad For Us, Now Turn Out to Be Good
ALTERNET
コレステロールも以前は悪役になっていましたが、今では必要な栄養素の一つでもある、ということがわかり、さらに善玉悪玉とその振る舞いが区分けされたりしてそれほど悪口は言われなくなりました。むしろがコレステロールが少ないほうが健康には悪い、という研究結果も出され、こうした医薬系の情報は科学の進歩でいかようにも変化したりするので本当に気をつけなければならないと思います。この記事では、コレステロールと同様、以前は悪者扱いされてきたものが今ではむしろ推奨されるようになった食物を5つ紹介しています。卵、肉、バター、コーヒー、アボガド。そのほか、ワインや塩、ベーコンなんかについても書いていますが、これらは昔から我々がずっと体に入れ続けてきたものです。ただし、なにごとも過ぎたるは及ばざるがごとしで、食べ過ぎちゃダメということでしょう。


アゴラ編集部:石田 雅彦

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