【国際家族デー】史上最高の家族ドラマって?

2015年05月14日 18:26

5月15日は国連が定める「国際家族デー」(International Day of Families)だ。日本ではあまり知られていないが、1993年に国連総会で毎年この日を国際家族デーとして記念することが決議され、国連事務総長のメッセージが発出され、記念行事が行われる。例えば、潘基文国連事務総長の2014年のメッセージでは以下のように述べられている。

私たちは今年の「国際家族デー」を記念するにあたり、家族が国連の使命達成に向けた前進に有意義な貢献を行っていることを認識します。
 家族は、全員でその一人ひとりを経済面、精神面で支えることにより、共通の利益を第一に考える生産的で思いやりのある市民を育成できます。どのような形態であれ、強く、また適切に機能している家族は、貧困の削減や母親の福祉向上、ジェンダーの平等推進、人権の擁護に貢献できるのです。
 家族の潜在能力をフルに発揮させるためには、支援が欠かせません。それはすなわち、家族のニーズを開発政策に取り入れ、紛争への取り組みで家族が置かれた状況を考慮し、その構造に関係なく、あらゆる家族が平等に扱われるように求めて訴えることを意味します。より持続可能な未来の実現、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成、新たな開発アジェンダの作成、そして気候変動への対処に努める中で、全世界の家族の力を結集させることが必要となっています。
 今年の「国際家族デー」にあたり、家族という、どの社会にもある小さな、しかし不可欠な単位を強化することで、私たち人類全体がひとつの家族として、さらに前進を続けられるようにしようではありませんか。

日本でもようやく関心がもたれるようになってきたのか、日テレが今週を家族週間「7days TV かぞくってなんだ」というキャンペーンを展開し、様々な番組で家族をテーマに取り上げている。「家族」は人間にとって、永遠で普遍的な一大テーマだ。テレビやドラマでも家族がテーマになることが多い。そこで、歴代史上最高の「家族ドラマ」って何だろうと、全くの私見から考えてみた。

間違いなく「ひとつ屋根の下」を挙げたい。

両親を事故でなくした6人の兄弟姉妹がバラバラに育つが、長男を中心に「ひとつ屋根の下」に戻ってくるストーリーだ。1993年にフジテレビの月9で放送され、最高視聴率37.8%はフジテレビ史上最高、平均視聴率28.4%もフジテレビドラマでは歴代4位と、トレンディドラマを除けば1位だ。

「そこに愛はあるのかい?」「おまえら幼稚園で習わなかったのか」といった、江口洋介が演じる「あんちゃん」こと長男の柏木達也のくさい名台詞は当時ブームになった。

私は中高生時代、テレビドラマは全く観ない人間だったが、この「ひとつ屋根の下」だけは全回を観て、毎回涙した記憶がある。自分自身も5人兄妹で貧乏、親が家にいない状況で、似通った環境だったので、柏木兄妹に共感したのだろう。最近思うところがあり、もう一度観直してみたのだが、今観てもやはりすごいドラマだと改めて心動かされた。単なる感動物語に留まらず、家族というもの、兄弟姉妹というものを深く考えさせられる。

6人兄妹のなかには、養子、鑑別所上がり、障害、そして強姦被害まであり、それぞれが問題と困難を抱えている。幾度となく兄妹ですれ違い、バラバラになりそうになるが、最後はそれぞれの愛と思いやりによって、一つ屋根の下に戻ってくる。大人は「臭い」の一言で片付けてしまうかもしれないが、どれも「幼稚園で習ったこと」ばかりだ。

私はあらゆる教育機関で学び研究してきたが、「家族こそが世界最強の教育機関」だと常々思っている。そして、「世界の9割は家族関係の延長」でできており、突き詰めて考えれば、人類はみな兄弟姉妹であり家族でもある、と考えている。国連事務総長のメッセージのように、「家族という、どの社会にもある小さな、しかし不可欠な単位を強化することで、私たち人類全体がひとつの家族として、さらに前進を続けられるよう」努めていけたらと思う。

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学びのエバンジェリスト
本山勝寛
http://d.hatena.ne.jp/theternal/
「学びの革命」をテーマに著作多数。国内外で社会変革を手掛けるアジア最大級のNGO日本財団で国際協力に従事、世界中を駆け回っている。ハーバード大学院国際教育政策専攻修士過程修了、東京大学工学部システム創成学科卒。1男2女のイクメン父として、独自の子育て論も展開。アゴラ/BLOGOSブロガー(月間20万PV)。著書『16倍速勉強法』『16倍速仕事術』(光文社)、『16倍速英語勉強法』(朝日新聞出版)、『マンガ勉強法』(ソフトバンク)、『YouTube英語勉強法』(サンマーク出版)、『お金がなくても東大合格、英語がダメでもハーバード留学、僕の独学戦記』(ダイヤモンド社)など。 

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