木製チップは電子廃棄物問題解決の糸口になるか

2015年05月29日 08:13

コンピュータチップは、パソコンはもちろん、すでにありとあらゆる家電やクルマ、携帯端末の中に入っている。しかし、自分がかつて使い、今ではデスクの中でゴミと化している携帯電話の数を数えてみたことがあるだろうか。機能的にもデザイン的にも転売できず、電池も切れて引き出しの隅に転がっている。

こうした電気電子機器廃棄物の中には、鉛やカドミウム、水銀などの有害物質を含むものが少なくない。ムーアの法則も減速中らしいが、世界中で加速度的に作られては捨てられる有害廃棄物は、近年、大きな環境負荷を与える問題として急浮上している。さらに、先進諸国から発展途上国へ「輸出」されるIT系有害廃棄物が、地球上のあちこちへどんどん拡散し続けているようだ。


表題の記事では、米国ウィスコンシン大学の研究者が、木製のコンピュータチップの開発に成功した、と紹介している。このICチップは、セルロース・ナノ・ファイバー(CNF)というナノ結晶の植物性繊維にエポキシコーティングしてできている。すでに「nature communications」に掲載済みだ。

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nature communications」の論文のFigure。

木製なので環境中で腐敗し、最終的にチップは分解されてしまう。ちなみに、発光ダイオードなどの半導体に使われるガリウム砒素やガリウム燐は毒性の高い劇物だが、青色LEDなどで使われ始めた窒化ガリウムの環境負荷は低い。窒化ガリウムという化合物半導体を開発した意味でも、青色LEDの発明は意義深いが、表題記事の研究開発のようなものが今後は期待される。

gizmag
Biodegradable computer chips made almost entirely from wood


The words every state finds hardest to spell
Vox
日本語にも難読の言葉があるが、英語にもスペルが難しい単語がある。この記事では、米国の各州の住民が間違えやすいスペルの単語を紹介している。「GREY」というのが複数の州でみられるが、日本人には「グレー」でそれほど難しい綴りではない。まさか、自分が住んでいる土地の名前をタイプミスすることも少ないだろうが、それよりむしろ我々にとっては「Massachusetts」や「Connecticut」という各州のスペルのほうが難解だ。

A goring concern
The Economist
中国のバブル経済は、相変わらず更新中のようだ。実態にそぐわない浮ついた景気は、いつか必ず破裂するが、その影響には大小グラデーションがある。中国のバブル経済をどこかで軟着陸させなければならないが、そのあたりの舵取りができるのかどうか、世界中が気にしつつ焦り始めている。ところで、これは中国経済についての記事だが「goring」の意味が不明だ。

Inquest into ‘death ship’ hears of intense conflict on board Japanese coal freighter
the guardian
パナマ船籍の貨物船「Sage Sagittarius」丸(日本郵船の子会社、神戸の八馬汽船が運航)が、石炭を積んでオーストラリアへ向かう途中の6週間で3人の死亡者を出し、現在、シドニーで捜査中、という記事だ。この船、過去にも死亡事故を起こしていて「死の船」などと不名誉なあだ名をつけられているらしい。オーストラリア司法当局の調査によれば、フィリピン人船員たちの間に鋭い対立があり、イジメも横行していたようだ。
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不審な死亡事故が続く「Sage Sagittarius」丸。Photograph: www.shipspotting.com

Here’s the best look yet at the next big game starring Batman
BUSINESS INSIDER
プレイステーション4用ゲーム「Batman: Arkham Knight(バットマン・アーカムナイト)」の新作トレーラーの紹介記事だ。2015月7月16日(木)発売予定で、前作「アーカム・シティ」に続く三部作の最終版。NYを模したゴッサム・シティでバットマンと悪役たちとの戦いが繰り広げられる。動画をみればわかるが、かなりの完成度になっている。


アゴラ編集部:石田 雅彦

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