負けると思ったら、あなたは負ける

「敗北の要因」に関して松下幸之助さんは、「人間は自らの一念が後退する時、前に立ちはだかる障害物がものすごく大きく見える。それは動かすことのできない現実と思う」ところにあると言われています。


そういう意味では、豊臣秀吉が「負けると思えば負け 勝つと思へば勝つものなり」と言っていたり、ナポレオン・ボナパルトが「私はできる、と考えている人が結局は勝つ」とか、「能力に限界を加えるものは、他ならぬあなた自身の思い込み」等と言っているのも同じ類だと思います。

此の勝因・敗因ということで私自身は上記した松下さんの言葉同様に、敗北の端緒とは先ず自分に負けることにあると考えており、とにかく自らに打ち克つ「克己」の精神こそが何をするにも一番大事だと思っています。

例えば『論語』の「顔淵第十二の一」に、「己(おのれ)に克ちて礼に復(かえ)るを仁と為す」という有名な孔子の言があります。之は「克己復礼(こっきふくれい)」の元になった言葉で、孔子は「自我を没して私欲に打ち克ち、節度を守って言動の全てを礼に合致させることが仁の道だ」と教えています。

また此の克己の精神なかりせば、その人自身が強くなれないばかりか、周囲を説得しようにも力を持ち得るはずがありません。人に物申すという場合、己が確信を持って信ぜれる事柄に対して初めて、説得力は増すものです。

故に周りを納得させるに当たって、自分が負けると思っている事柄や分が悪いと思っている事柄では、中々相手は受け入れてはくれないでしょう。その人からは胡散臭いとか、いんちきなどと思われるかもしれません。

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