「メルマガ」に未来はあるか

2015年07月15日 11:05

表題の調査は、PC版と携帯端末版それぞれのメルマガ購読について調べている。「n」は両方とも11922、つまり一人の対象者についてPC版、携帯端末版それぞれについて聞いたらしい。今の時代、PCと携帯端末を両方持っている対象者には選択バイアスがかかるので、このへんでちょっと首をかしげたくなる母数設定だが、とりあえずメルマガユーザーはあまり減っていないようだ。

ただ、回答者自体は2011年に実施した調査が12121で、全体としては漸減傾向にある。もちろん、PC自体を持っていないであろう若年層になるにつれてPC版の購読者が減っているのは当然だ。また、年代別の母数は住民基本台帳からの割合で設定されている。回答した80%以上が40代と50代以上というわけで、メルマガも少子高齢化とともに高年齢者に特化したメディアになっていると言える。

特徴的なのは、よく読んでいたり購読登録していたりするメルマガのほとんどは、懸賞やプレゼント、キャンペーンとサービス情報、ショッピング、旅行、レストランなどのものという点だ。この傾向は各回の調査で一貫している。ニュースのジャンルは、懸賞やプレゼントの半分以下。金融政治経済ジャンルは13%弱。複数回答なので、メルマガで伝える情報として、この種の情報取得者は少数派だ。

さらに言えば「メールマガジン」という項目設定自体、回答者によってとらえ方が違う可能性がある。ピザ屋などからのクーポン情報はメルマガだとわかっているのかもしれないが、新聞社などから頻繁に送られてくるニュースも、あれはメルマガ、とはっきり認知している人はどれくらいいるのか疑問だ。設問での「メールマガジン」の範囲や規定にあいまいさが残る。

一方、有料メルマガの登録者は漸増している。また20代の男性に限れば10%ちょっとになるそうだ。この調査自体、調査会社の登録ネットユーザーを対象にしているものなので、PC版と携帯版での母数設定とともにここでも選択バイアスが生じている可能性は高い。いずれにせよ、購読の年代やジャンルをみると、政治や経済などを論じる「お堅い」内容のメルマガは、長期衰退メディアと言えるだろう。

MyEL
メールマガジンの利用に関するアンケート調査(第7回)


Very soon, robotic drones will automatically follow you (or your kids) around
BUSINESS INSIDER
ロボット化したドローンが、我々自身や子どもたちを見守るようになるだろう、という記事だ。これは、掃除ロボット「ルンバ」を開発したiRobot社の共同創設者ヘレン・グレイナー氏が立ち上げた「CyPhy社」というドローン・ベンチャーの新しいビジネスらしい。滞空時間の問題があるが、日本ではドローン規制法が成立しそうでもあり、自らビジネスチャンスをつぶそうとしている。バカとハサミは使いようという言葉は科学技術にも使えるが、彼我の意識の差を強く実感する記事だ。
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CyPhy社のHPより。

Deadly US heroin epidemic driven by whites, women and the rich – CDC survey
RT
トヨタの米国人の女性役員が薬物の不法所持で逮捕されたことは記憶に新しいが、米国での調査によると、この10年間で富裕層と白人、そして女性の間でヘロン中毒患者が倍増しているようだ。トヨタ女性役員は、鎮痛剤として使用していた、と言っていたらしい。この記事によれば、ヘロインは同じ作用を持つ鎮痛剤の1/5の価格で入手可能だそうだ。逆に言えば、鎮痛剤は高価なのだろう。一方で、ヘロインの価格は下落傾向を示し、品質も向上してネットなどを介する入手方法も手軽になっている。このため、これまで手を出さなかった白人や女性たちが、この薬物を入手して中毒患者の増加の原因になっている可能性がある。

Why do we keep expecting robots to kill us?
Mashable
日本でもすでに公開されている人気シリーズ映画の最新作『ターミネーター・ジェネシス』だが出足は好調のようだ。パラレルワールドものは頭がこんがらがるが、この名作をずっと見てきた者ならすぐに理解できるだろう。この記事では、人類とロボットの戦いというテーマでフィクションが作られてきた背景について考えている。人類の存在意義がマシンによって取って代わられる、というのは欧米に根強い観念かもしれない。日本人のフィクション作品は、マシンとの共存をテーマにしたものが多い。このあたりの違いはいろいろ語られているが、実際のところ、両者の考え方が違うのには何か重要な原因があるのだろうか。

Fossils indicate human activities have disturbed ecosystem resilience
ScienceDaily
「Great Basin(グレートベイスン)」というのは、北米大陸のほぼ米国ユタ州をカバーする地域で、近くの隆起や陥没、コロラド川の侵食などによって多様な地形が形成されていることで有名だ。地形とともに生態系も多様だったが、人間の生産活動による環境変化の影響を受け、ここ200年くらいで生物多様性などが打撃を受けている。この記事では、フクロウの排泄物や吐瀉物などの化石による過去の生態系や生物相などの調査研究について紹介している。化石研究には、生物本体の骨格以外にも糞化石や足跡化石など、対象がいろいろある。オレゴン州立大学などの研究者らは、フクロウの「ゲロ化石」を調べているらしい。その結果、グレートベイスンにおける1800年代以降の激しい環境変化がわかったそうだ。


アゴラ編集部:石田 雅彦

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