東京五輪をめぐる暴論 --- 山城 良雄

2015年07月25日 16:21

「白紙撤回」「二位候補が再浮上」ついに東京は「五輪終」かぁ。イスタンブールは代替開催で、賑わってるやろ。

こうなった以上、国際的に、きっちりケジメつけよう。ワシがプラン考えた。

先ず開催辞退発表会を開く。豪華なプレゼンターを揃えたい。最初は、猪瀬前東京都知事。お詫び会見は手慣れたもん。誘致から辞退に至った経緯を、しんみり語っていただきたい。

次はトップアスリート。アテネ・北京とオリンピック2連覇の内柴正人はん。礼に始まりレイプで終わる日本柔道界のホシや。女子では、「ドーピングの女王」岡崎聡子はんか「氷上のストーカー議員」橋本聖子はんで迷うところや。五輪経験者でもいろいろいるもんや。

いろいろと言えば、こんな人も出してみたい。麻生太郎はん。先進国サミットとオリンピックの両方に出たのは、おそらく全人類唯一の凄い経歴やが、どっちも「参加しただけ」みたいな小者感満点の人。まあ、プレゼン途中の箸休め要員やな。

辞退発表のトリを飾るのはの、もちろん滝川クリステルはん。さて何をするか。今更、脱ぐというのも「祝祭感」に欠けるから、丸坊主で行こう。指原事件は、久しぶりに「日本異質論」まで飛び出す、西洋人に人気のイベントやったがな。

国技館の土俵中央に座らせ、、2年前に「東京」に投票したIOC委員たちに、ひとハサミずつ入れてもらい、最後にバッハ会長がバッサリという断髪式スタイル。本人には、何が始まるのか直前まで黙っておけば屈辱感が増してええ。日本人全員の恥ずかしさを十分表現してくれ。

あとは本職の床山がツルツルにそり上げてた頭で、「は・じ・さ・ら・し」と締めれば、世界中の週刊誌の表紙を飾れるで。

もちろん、お詫びショーだけで許してもらえるほど、スポーツ界は甘くない。リオデジャネイロ以降の3大会、日本選手団は全競技出場辞退や。冬の平昌もな。こっちの方は、むしろ関係者一同、ほっとするかも知れん。

一方、騒ぎの発端になった旧国立競技場跡地。東京「五輪終」記念タワーマンションを建てて分譲する。代々木やから良い値で売れる。こんな場所に競技場はいらん。何が悲しくて、東京のド真ん中に、金のかかる空き地を作るのかいな。

たいていの都民にとって、1周400mの全天候型トラックやハンマー投げのネットなんぞ邪魔にしかならんやろ。どうしても「都内」というなら西ノ島新島にしとき。土地代はタダや。

大スタジアムを作って、「大物アーティストのコンサートに貸し出す」なんて、寝言みたいなこと言うたらアカンで。それなら、はじめから大型体育館かサッカー場にでもしておくべきや。使い勝手が全然違う。つまり、今あるもんでも十分ということや。

結局、箱モノ関係は釘一本買わんで済む。

さて、これだけやると、かなり税金が浮く。施設の土建関係だけで、兆を超える支出が消える。森元総理兼が2兆円と言うてはるがな。ちなみに、この人、ラグビーのワールドカップ2019に新競技場白紙問題のトバッチリが来た件で、「クラウン」とか「センチュリー」を引き合いに出してボヤイておったけど、2019の代替のメイン会場は「日産」スタジアムや。関係者の心臓に悪すぎるがな。

その上、わずかなメダルのための膨大な強化費も、3大会出場辞退で今後数年は不要になる。何やかんやで、五輪さえやめたら、結構な金が節約できる。

こういう金は役人や政治家にまかせておくとバラマキが始まるから、「東京五輪」をやったことにして、経費は全額「つもり」貯金。国債の償還にあてる。東京ツモリんピックや。

これだけ赤恥をかいて、「財政規律のためには、表面的な国の威信など問題ではない」、という矜持を示せば、ギリシャなんかにも良い手本になる。これこそ国際貢献や。

国内でも、年金や福祉関係者にも「五輪もやめたぐらいですから」と言えば、減額交渉に迫力が出る。箱モノ予算なんか、笑い飛ばして却下や。

もっとも、五輪中止には出費の方もある。例の「安物の釜飯屋の看板」みたいな国立競技場のデザインを作ってくれたザハ・ハディドはんには、しっかり謝る必要がある。「砂漠の姉歯」とか「イラクの大量破壊兵器」とか「実は、ご先祖がバベルの塔を設計」なんてバカにしてる場合やない。

この人と設計事務所の受けた迷惑は大きい。何しろ、「技術力があって、財政赤字を気にしない日本人でも完成できない物件の設計者」というレッテルを貼られるわけやから、今後の国際コンペでは大きなハンデになる。

そやけど、違約金払うのはアホくさいから、埋め合わせに、例の「五輪終」記念タワーの基本デザインを頼んだらええ。、紙と定規と鉛筆を渡し、2~3分で画いてもらって、10億円渡してチャラや。

今にして思えば、誘致の段階で、五輪予算の大枠を十分に国会審議しておくべきやったと思う。兆を超える臨時歳出なんて国民投票ものや。ある意味でギリシャの方がマトモ。

震災の直後。「復興の象徴」とか「被災者に希望を与える」とかのスローガンには反論しづらい雰囲気があった。でも、よう考えたら、何が「象徴」やら「希望」やら、全く分からん。

マスゴミもほとんど推進一色やった。売り上げ増・広告増を狙ったポジショントークが露骨すぎる。「金がかかり過ぎるから、五輪は辞退しよう」とか、「大幅な緊縮五輪にしよう」という声は抹殺されていた。

「最近の五輪は黒字が出ている」という議論もあるが、それは、残される膨大な箱モノを、資産と考えたらの話や。はじめて大きなスポーツイベントをするような途上国なら、そういう考え方も成り立つかもしれんが、いわゆる先進国ではスポーツ施設は過剰なぐらいや。

特に、日本は「国体」てなアホなものがある関係で、国じゅう、体育館・プールだらけ。維持費を考えたら、資産というより粗大ゴミというのが正確な評価。その究極例が東京五輪の施設群になるところやった。

国立競技場にしたところで、最初の1300億円の段階で何で大きな批判が出なかったか不思議や。橋下大阪市長の言う「貧乏家族」にたとえたら、「フェラーリは高いからベンツにします」という話。ボッタクリか。過去最高額の競技場、福岡ドームでも800億円以下で出来ている。

ちなみに、旧国立を(内装と耐震補強ぐらいして)そのまま残し、上に仮設座席と屋根を作るようなアイデアやったら、500憶もいかんやろ。工期もかなり短くて済む。これが、古いスタジアムで五輪をやるときの標準工法になったら、新たな輸出産業の誕生や。技術力はこういう風に使いたかったと思わんか。

それにしても、マスゴミと土建屋の利害が一致するとブレーキが効かなくなるのが、この国の最大の危険やと思う。

2020年、ギリシャで点火され、世界中をリレーし、東京で燃え上がるのは、聖火の前に経済破綻という危ないところやったが、白紙撤回で、とりあえずピンチは脱した。

えっ、東京五輪。続行するんかい。誰が考えたのか知らんが、そんな暴論、ワシにはとても思いつかん。

今日は、これぐらいにしといたるわ。

体育会系の暑苦しさが苦手な山城 良雄

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