海賊行為のみならずタラも運んでいた英国海軍

2015年09月11日 13:18

大英帝国の繁栄は、強大な海軍力が背景にあったが、同国海軍の原型が海賊だったことはよく知られている。1577年にエリザベス女王から海賊行為のお墨付きを得たフランシス・ドレークは英国海軍旗を掲げ、新大陸から帰ってくるスペイン船を拿捕したり掠奪したりした。ドレークは後にナイトの称号を得るが、ドレークの海賊行為は約200年間、英国海軍に引き継がれる。

エリザベス女王は、チューダー朝としては最後の英国王だったが、同王朝は英国の貴族領主階級を睥睨し、絶対王権を築いた。積極的に海外へ進出する姿勢を見せ続け、英国海軍の海賊行為もそうした背景がある。チューダー朝、二代目の王、ヘンリー8世は好色なことでも有名だが、その英国海軍を作った人物。帆船の時代だったが、船に大砲を乗せたのも同王が最初と言われている。

表題の記事によれば、ヘンリー8世の軍艦は、大西洋北部で獲れたタラなどの貿易船でもあったらしい。英国といえばフィッシュアンドチップスだが、当時の英国で魚食が進んでいた。魚の需要拡大は軍艦によるタラなどの輸入増加が大きかった、というわけだ。さらに、海軍力の拡大は魚以外の貿易も推し進め、今で言うところのグローバル化も急速に広がることになる。時に魚を運び、海賊になり、当時の海軍の役割というのは英国に限らず多様だったのだろう。

TECH TIMES
New Research Sheds More Light On Famous Tudor Warship ‘Mary Rose’


Korea’s radical cloning lab told us about its breathtaking plan to bring back the mammoth
TECH INSIDER
韓国の遺伝子研究と言えば、ソウル大学のES細胞不正論文事件(2005年)が有名だが、STAP細胞騒動を起こした日本も笑ってはいられない。この記事によると、そのES細胞不正論文事件の当事者、黄禹錫(ファン・ウソク、Woosuk Hwang)氏がマンモス象のクローンを作ろうとしているようだ。ソウル大学を懲戒解雇された同氏は、飼い犬のクローンを作るビジネスで成功しているらしい。ペットのクローンビジネスは技術的にはすでに確立されているから、もしシベリアの凍土からよく保存されたマンモスのDNAを得られれば、同じ技術でマンモスのクローンを作ることは可能だ。ただ、DNAは宇宙線や酸化などで分断されやすい。小保方氏の復活と同様、映画『ジュラシック・パーク』のようなことは、かなり難しいと言われている。そして、断片化したDNAの一部を現生生物の遺伝子でモザイク状に代替することは、一種のキメラを作り出すことにほかならない。

人の習慣を利用して「ちゃんと薬を飲む」ようにしてくれるアプリ
WIRED.jp
医療機関からもらった薬を指示通り、ちゃんと服薬することをかつては「服薬コンプライアンス(compliance)」といった。今では「服薬アドヒアランス(adherence)」と言うらしい。これは、治療を受けるのは患者であるという主体性の問題で、コンプライアンスでは患者は単に医師らの指示に従うだけ、という意味合いがあるからだそうだ。しかし、規定通りに服薬しない、というのは、患者が積極的に治療に向き合う場合には起きえないのではないか。治療する側は、患者がちゃんと服薬しないことに頭を悩ませたりしているわけで、そうした「ノンアドヒアランス(nonadherence)」な患者に対しては、やはりコンプライアンスという言葉を使いたくなる。いずれにせよ、うっかり薬を飲み忘れる、というのはよくある。それが頻繁になれば、せっかくの投薬が無駄になりかねない。日本薬剤師会によると、75歳以上の患者が飲み残した薬の総額は年に475億円にもなる。この記事では、薬を飲ませるアプリを紹介しているが、その患者それぞれの日常的な習慣行動にヒモづけて服薬するように教えてくれるものらしい。

Mixed-gender teams come up short in Marines’ infantry experiment
MarineTimes
リドリー・スコット監督作品の映画『G.I.ジェーン(G.I. Jane)』(1997年)では、デミ・ムーア演じる海軍士官が、SEALs(海軍特殊部隊)のような超難関部隊の訓練プログラムに参加する。女性が男性ばかりの部隊でシゴかれるわけだが、米国らしい内容の佳作だった。この記事では、米海兵隊に女性を混ぜてみるという実験をしたが、男性ばかりの部隊のほうが優秀だった、と書いている。女性を混ぜると、銃器の扱いが遅くなり、怪我をしやすくなるらしい。米軍では女性兵士の割合を増やしたいようだが、こうした実験結果は結果は本当のことだとしても今後は厄介なタネになりそうだ、と書いている。

There might be a student loan crisis — but not where you think
Vox
日本でも学生奨学金の未返還が問題になっているが、スタンフォード大学の研究を紹介しているこの記事によれば、米国でも奨学ローンのデフォルトが起きているようだ。2000年と2014年を比較するとわかるが、学生に奨学金を貸し付けることをビジネスとして行っている大学でそれが顕著らしい。「For-Profit」つまり営利目的の大学の数自体が増えている、ということだろう。策を弄する者は策におぼれる、と言うが新自由主義に感化されると末路はこんなものだ。


アゴラ編集部:石田 雅彦


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