東京をやめてUターン、Iターンってメリットあるの

2015年11月01日 07:00
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現在、景気回復を背景に企業の採用活動は活発化しており、雇用環境の改善が続いています。都市部における求人状況を見ると、パートタイムなどの非正規雇用の伸びは堅調ですが、正社員の求人状況だけを見てみると、伸びは鈍化しています。

●Uターン、Iターン就職の魅力とは

そのような状況の中、正社員のポストを獲得するために、Uターン・Iターン就職への関心が若者を中心に高まっているようです。Uターン就職とは、地方出身者が都会の大学などに進学し、卒業後に故郷に戻って就職することで、Iターン就職とは、都会出身者が地方に移住して働くことを指します。

地方では、都会と比較して正社員になりやすいという点があります。正社員になれば生活も安定するので、都会で非正社員となるよりも、その後の人生設計が立てやすくなるなどのメリットがあります。

また地方といっても今の交通網を考えれば、数時間で都会に出ることは可能です。都会の喧騒から解放されて、心を和ませられる環境は素晴らしいものです。休日になるとレジャー施設は大混雑、主要幹線道路も大渋滞ということがありませんから、ストレスの少ない生活を送ることができます。

ストレスから解放されることのメリットは他にもあります。今まで趣味などに没頭できなかった人も、十分に時間と余力を注ぐことができるでしょう。特に、家族がいる方にとっては、家庭を円満にするきっかけにもなります。

参考までに1都3県の平均的な1日の通勤時間は約90分ですが、東北や北信越になると54分で、約40分も短くなります。1カ月にすると840=14時間の差になります。月14時間分のストレスの削減と、その時間を家族や自分のために使えることは、仕事とプライベートの両立を支える要素にも成りえます。

●Uターン、Iターン就職の留意点

都会と決定的に異なるのが賃料の安さです。都会であればワンルームでも月額7~8万円で、人気の場所で新築なら10万円は下りません。ところが、地方では月額7~8万円でファミリーユース向けの物件が借りられる場所もあります。一戸建てであれば割安感の高い掘り出し物も見つけられます。

しかし「地方はどの会社もゆったりしていて働きやすいに違いない」などの先入観は持たないことが大切です。企業によって差がありますから、業務内容や就業形態は確認しておく必要があるでしょう。また、地域ごとの風習などもありますから情報を収集しておくことや、地方の中でも大きい都市や新興住宅街を選択したほうが無難でしょう。

また病院、学校、買い物などにも不自由を来さないようにチェックをしておく必要性があります。加えて、小さなお子さんを預ける保育施設に入園しやすい環境が整っていることも必要です。

地方の企業のなかには東京でU・Iターン就職の説明会を実施しているところもあり、希望する人には公共住宅などを用意する自治体もあります。念願の正社員の待遇を獲得し、ストレスのない生活を送り、豊かな地方ライフを実現させるためにも、事前の情報収集は怠らないようにしたいものです。

尾藤克之
経営コンサルタント

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